こんにちは!malcoです。
「ミステリと言う勿れ」第7話が放送されました。
以下、ネタバレを含む感想です。
視聴がまだの方はご注意ください。
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ネタバレ感想
なんと!香音人(早乙女太一)は死んでいた!
半年前に出所した香音人は陸太(岡山天音)が殺してしまい、陸太は香音人が生きていると思い込みながら一人で「天使」の仕事を続けていたという真相でした。
まさかこんなオチになるとは、思ってもみませんでした。
ちょっぴり「姑獲鳥の夏」を思い出しましたよ。
陸太は香音人を殺したこと、香音人がいない世界を受け入れられなかったんですね。
香音人も陸太も親がいなくなったことで自由になれて、虐待されていた頃に比べたら幸せだと思えた。(だから虐待されてる子どもを救おうと思えた)けど、みんながみんな同じ結果になるわけではない。
そんな結論でした。
虐待している親を殺したからといって、子どもが幸せになれるとは限らない。
でも親がいると虐待され続ける。
なんだか暗い暗い出口のないトンネルが続いているような話でした。
まぁ、ドラマで取り上げられる全ての事柄に、希望を示す必要はないですからね。
無理やり希望を見せてしまうと途端に陳腐になってしまう気がするので、絶妙な落とし所だったと思います。
陸太の最後の言葉と、それをぽつぽつと呟く姿が印象に残りました。
「おれ死刑になんのかな。それは良いけど、何したら良いんだろうな。その日まで独りで」
ここに、陸太のこれまでの人生やら香音人との関係やら、いろんな想いが集約されていると感じました。
そして、香音人と陸太は同じ「天使」という仕事をやりながら、目的がは根本から違っていたのかもしれない、とも思いました。
岡山天音くんの作品はこれまでにいくつか見てますが、今回が一番忘れられない役になったかも。
「感謝する。キミの火に助けられ、苦痛は過ぎ去り、私は喜びに満ちている」
彼女が香音人の前で手を組む姿も印象的でした。
放火殺人は重罪ではありますが、香音人は決して極悪人ではなく、本気で子どもたちを救いたいと思っていました。
出所後に鷲見(今井悠貴)の話を聞いて、その目論見は失敗だったと悟り、失意の中で香音人が亡くなったこと思うと、ライカの「助けられた」という言葉を聞かせられないことが無念に思えました。
しかし生きている時にそれを聞けば、また放火を繰り返したのかもしれないと考えると、このタイミングで良かったのだとも思えて…。
フクザツだなぁ。
虐待される子どもを救うために、どうすれば良いのか。
整(菅田将暉)は、自分が教師だったら陸太や香音人の異変に必ず気がつくと言ってましたが、気がつくこと自体はきっと多くの人にできると思うんです。
そこから先、もう一歩奥に踏み込めるかというのが一番の問題ですね。
陸太をいじめていたクラスメイトや先生のような人たちは言語道断ですが、きっと周囲にはそういう人ばかりではなかったはず。
見て見ぬふり、気が付いていても動かない、関わろうとしなかった人たちと、「親を殺す」という手段だったけれど虐待をどうにかしようと動いた香音人や陸太と。
どっちがどのくらい良くて、どっちがどのくらい悪いのか。
答えを出せそうにない問題ですが、そこを考えて考えて考えて、誰かに話して共有しよう、もしくは議論しようということでしょうか。
陸太が子どもの頃に整のような人と出会っていたら、少しは違っていたのかな。
整は、図書館で出会った女性のおかげで、人生が少し転換されたのかもしれませんね。
いつどのタイミングで誰と出会うかというのは、人生において最も重要な事象のひとつだなと再確認しました。
そういえば、ライカがいつも気にしていた千夜子は出てきませんでしたね。
次回は別の話になるようですが。
千夜子は今後出てくるんでしょうかね。
こう何度も名前を出されると、気になって仕方ありません。
そして今回、謎の女性という新キャラも登場。
我路といい、ライカ&千夜子といい、新キャラが出るわりに、スッキリしない形で退場していってるのですが、本当に全部回収されるのかな。
もう7話だけど。
そうそう、お待ちかねのチビ整くん(柊木陽太)も久々に登場しました。
可愛かったなぁ。
何歳くらいの設定なんだろう。キャストの柊木陽太くんは10歳だけど。
整はあの歳で「蟻」が書けるんだなぁ。
ちなみに私は40過ぎてても書けませんでしたよ。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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