こんにちは!malcoです。
以下、ネタバレを含む感想です。
視聴がまだの方はご注意ください。
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ネタバレ感想
ついに完結しました。
結局、展子(小林涼子)はアビゲイルの創始者ではなかったし、住職(麿赤兒)もアビゲイルの信者ではありませんでしたね。
前回、杉森と信者たちがゾロゾロと寺に来たけど。
何が起きるのかと思ったら、礼だけして帰って行ってしまいました。
何しに来たんだろ?
住職が出家をしたのも、アビゲイルに協力することになったのも、展子への贖罪のためでした。
ずっと展子に囚われていたんですね。
まぁしかし、アビゲイルの仲間として徳田(岡部たかし)を追い詰めたのではなかったと分かり、ホッとしました。
そして展子は創始者ではありませんでした。利用されていただけ。
余命わずかだということを利用され、神格化され、祭り上げられていました。
前回は創始者兼信仰対象として登場し「なんてヤバいヤツだ」と思ったけれど、今回は真相を知って「なんて哀れな女性なんだ」と感じる。
人の印象なんて、こんなにも簡単にコロコロと変わってしまうんだな〜。恐ろしいです。
本人がどうにもできないところで、どんな風にでも印象操作されてしまう。それを鵜呑みにする人がいる。
カルト集団でなくても、同じことが起きてますね。
肝に銘じたいです。
それにしても、彩(川口春奈)は聖母にならなくて良かったですよね〜。
もしも聖母になってていたら、そのうち殺されていたかもしれません。
展子は余命わずかという点に目をつけられたわけです。
骨と写真と、パッと見の好印象。それだけでいいんでしょう。
あとは教団が勝手に作った聖母像を、信者に話して聞かせるだけ。
信仰の対象である聖母は勝手に喋らないほうがいいだろうし、聖母の意見も考えも何も必要ありませんからね。
むしろ骨と写真だけの方が都合がいい。
彩だって、特別だと言われて聖母として祀られて、最初はいい気分かもしれないけど、その内自分の意見だって言いたくなる。
そうすると杉森たちには邪魔になる。
もう先は目に見えてますよね。
恐ろしいな〜。
杉森は彩を救ったのは自分だと言ってましたが、真に彩を救ったのは太郎(中村倫也)ですね。
心も、命も。
最終的に、杉森と真鍋(古川雄大)は捕まりました。
彩も拘置所にいるようなので、何かしらの罪には問われたようです。
何罪になるんだろう。犯人隠避かな?
杉森と真鍋はこんな大事件を起こしましたが、刑務所に入るのはどのくらいの期間になるのでしょうか。
特に杉森は実行犯ではないので、どのくらいの罪になるのか興味がありますが、この先がわからないのが残念です。
杉森こそ、社会に放置されてしまうと、また何かやらかしそうで怖いですよね。
なんだかんだで、12人の信者殺害にも関わっていそうですが、そこまで明かされなかったのも残念でした。
杉森は一体何がしたかったのかなぁ。
ユートピアユートピア言ってたけど、結局自分に都合のいい王国をハヤブサに作りたかっただけなのでしょうか。
理論武装の言葉の奥底の真意。
実は何かに対する信仰があってそれで救われると信じているのか、それとも騙してると自覚があるのか、本当のところが聞いてみたいなぁ。
さんかくでの太郎との会話シーンを見ながら「ああ言えば上祐」という言葉を思い出しました。
流行りましたよね〜。
あの頃、何か口答えするたびに親から「ああ言えば上祐」と言われたものです。
杉森は彼がモデルなのかな。
信者たちがあっけなく教団を去ってしまったのは、あまり納得がいきませんでしたが、ハヤブサが平和な田舎に戻ってくれて良かったです。
新興宗教じゃなくても、過疎化が進む町じゃなくても、土地を売るって恐ろしい危険を孕んでるんだなと思いました。
その内どこかに某国の人ばかりの町とかが出来て、それを言い分に「ここは〇〇人の土地だ!解放しろ!」みたいなことを言い出して、戦争になるとか。
なくはない未来かも。
色んな面で、人間社会の闇にズバッと切り込んだドラマで、面白かったです。
真相・ストーリーまとめ
《展子について》
・幼い頃から辛い目に遭い、大人になってからは病に犯され入退院を繰り返す。
・病院で知り合った人物にサークルを紹介され通う。
・サークルで「余命わずか」という点に目をつけられ、聖母として祭り上げられる。
・石楠花は厳しい環境下でも咲くことから、展子が好きな花だった。花言葉は威厳。
《住職について》
・住職はアビゲイル信者ではなかった。
→太郎たちが東京に行っている間に杉森が訪ねて来て、
放火や殺人がアビゲイルの仕業だと知った。
・住職は、引き取られた先で辛い目に遭う展子を助けることができなかった。
・病床の展子が「死んだらハヤブサへ帰りたい」と望んだため、
償いのためにその望みを叶えたかった。
→教団が所持する展子の遺骨を返してもらう代わりに、アビゲイルに協力することに。
《映子について》
・大人になった展子に再開しており、アビゲイルの前身のサークルのことを聞いていた。
・悩みがあった際、展子の話を思い出してアビゲイルに通う。
→展子が聖母として祭り上げられていることに違和感。
・幹部に話をしようと立入禁止区域に足を踏み入れたところ、
反抗的な信者に拷問をしていることを知ってしまう。
・それをきっかけに教団から暴力を受け、監視下に置かれる。
→映子は心が壊れたふりをしていた。
・彩から「教団と同じくらい大切な人ができた」と
太郎のことを聞き、太郎へ助けを求めに来る。
《解決について》
・太郎は展子の人生を小説として書いて、彩に読ませる。
→展子は聖母ではなく、辛い目に遭いながら人生を生き抜いた普通の女性だと説得。
・説得を受けた彩は一旦太郎の元を去るが、町内の防災無線で全ての真相を話す。
→放火は徳田。指示をしたのは真鍋。
浩喜(一ノ瀬ワタル)と徳田を殺したのも真鍋。杉森は全てを知っていた。
・アビゲイル信者は儀式の場から逃げ出す。
・真鍋は彩を殺しに来るが、太郎が庇う。
消防団と警察も駆けつけ逮捕へ至る。
・杉森も逮捕。
・彩も後日拘置所におり、何かしらの刑事罰を受けたと思われる。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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