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「俺の家の話」第9話 あらすじ&ネタバレ感想 〜家、家にあらず、継ぐを以って家とす〜

こんにちは!malcoです。

「俺の家の話」第9話が放送されました。

以下、簡単なあらすじとネタバレ含む感想です。

視聴がまだの方はご注意ください。

 

★第8話の感想はこちら! 

www.maemuki-malco.com

 

ざっくりあらすじ 

観山家からみんなが去ってから半年間、寿一(長瀬智也)は一人でひたすら稽古に励んでいました。

そんなある日、突然寿限無桐谷健太)が帰ってきます。子どもの頃から能しかやって来なかった寿限無は、社会に出ても出来ることがなく、自分には能しかないと悟って戻ってきたのでした。

寿限無は、寿一に連れられて寿三郎(西田敏行)が入所している施設に行きます。寿一はスーパー世阿弥マシンに扮して、施設のお年寄りたちを元気づけていました。その中に寿三郎を見つけ、複雑な気持ちになる寿限無

一方、観山家に寿一が一人きりになった後、側でずっと彼を支えていたさくら(戸田恵梨香)。しかし、2人きりなのにいつまでも手を出して来ず、能とプロレスで頭が埋め尽くされている寿一に嫌気がさし、観山家を出ていきます。さくらはユカ(平岩紙)に寿一の愚痴をぶちまけます。ユカには赤ちゃんが産まれ、早川(前原滉)は育休を取っていました。家事も育児も全て手伝ってくれるという早川の話を聞いて、「夫が働かずにずっと家にいるなんて無理。落ち着かない」と言い出すさくら。それなら寿一の方が良いと、観山家に帰っていくのでした。

寿一は、新春能楽会で「隅田川」を舞うことになり、同時にプロレスの年末タイトルマッチも決まります。

そんな中、寿三郎が認知症の施設に入っている事が週刊誌に書かれ、世間で騒がれるようになります。週刊誌を携えて観山流の分家当主・万寿(ムロツヨシ)が観山家にやって来ます。週刊誌には「元プロレスラーの長男は家出をした放蕩息子。遺産目当てで父親の介護をするために戻ってきた」と書かれていました。さらに、世阿弥マシンの正体が引退したブリザード寿なのではないかと話題に。万寿は、寿一に宗家継承の辞退を迫り、踊介を正当な世継ぎとして推すと話します。万寿について来ていた門弟たちに「バカ息子」と罵られ、「うちにはもうバカ息子とバカ娘しかいない。だがそれを言っていいのは親父だけだ」という寿一。それを聞いて、万寿と門弟たちは渋々帰っていきます。

その後、寿一は年末のプロレスと年始の能楽会に向けて忙しくなります。能の稽古をしていると、そこへ寿三郎が現れます。「施設はつまらない」と、逃げ出して来たのです。慌てて末広(荒川良々)に連絡をする寿一。寿三郎は、寿一が悩んでいる「隅田川」に出てくる母子ついて話します。話の途中で呂律が回らず様子がおかしくなる寿三郎。駆けつけた末広が医者を呼びます。

寿三郎は脳梗塞を起こしていました。医者がすぐに処置をしますが、そのまま危篤状態に。

踊介(永山絢斗)や舞(江口のりこ)たちも駆けつけて、騒然とする観山家。寿三郎は在宅介護を望んでいたと踊介が言います。実は踊介はしばしば施設に通っており、寿三郎と話をしていたのです。管に繋がれて生かされるより、自宅で家族に囲まれて最後を迎えたいというのが寿三郎の意向でした。

翌朝、弟子や幹部たちが続々と別れを言いに集まります。そんな中、寿一は皆の前にスーパー世阿弥マシンの姿で現れて…というストーリーです。

 

ネタバレ感想

ドリフかよ!とツッコミたくなる第9話でした。

病人の心拍数で遊んでさ…( ̄▽ ̄;)

あのシーンをコントにしてしまうのは、さすがというか何というか。

寿一のおかしなラップや、肝っ玉!しこたま!さんたま!の掛け声の中で、瀕死の演技をやり抜いた西田さんもさすがです^^;

そしてまさか、その掛け声で助かってしまうとは!

寿三郎の生命力の強さに驚かされました。

 

さて、前回みんなが散り散りになってしまった観山家ですが、再集結できました。

寿限無は、寿三郎から酷いことを言われて出て行ったのに、初めての家出でやろうとした事が「介護士の資格を取る」って…。

なんだかんだで寿三郎の力になりたかったのか、それとも悔しかったのでしょうか。

真面目すぎるというか、外に出ても観山家の呪いから逃れられないのかな…。

「俺なんか社会に出たら40代フリーターでしかない」というセリフが切なかったです。

踊介は、なんだかんだで寿三郎の様子を見に行ってたようです。

寿三郎は、踊介には「家に帰りたい」とこぼしていたんですね。

寿一には「帰りたい」とは言わなかったのかなぁ。

些細ですが、少し引っかかったシーンでした。

舞は、酷いことを言ってしまったため、自分では行けなかったようです。

大州を送り込んで、やっぱり寿三郎を心配していたんだな…と思ったのに。

危篤の父親に「地獄行きだぞ」と、それこそ地獄に突き落とすような言葉で寿三郎の意識を引き止めようとするあたり、恨みは根深いのかな〜と^^;

どちらにしろ、寿三郎が一命を取り留め、観山家に子どもたちが戻ってきて良かったです。

 

今季のドラマは「子どもが家を継ぐ」というのが問題で親子が揉める作品が目につきました。

「青のsp」では、医者の家系だからと娘を医大に入れたがる母親が出てきて、このブログで感想にも書きましたし。

先日最終回を迎えた「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」でも、父親が子どもに会社を継がせようとしていましたし。

「親が子どもに跡目を継がせる」というのは、親の方が悪く描かれる事が多いように感じます。

「親の価値観を押し付ける、子どもの意見を聞かない、子どもの権利・自由を奪う」と見られてしまいます。

子どもたち全員が義務として教育を受ける事ができ、多種多様な職業を選べるようになった現代において、子どもが家を継ぐというシステムが廃れていくのは当然と言えるでしょう。

そういう観点から見ると、「家の束縛から逃れて自由になる」というストーリーはよくありそうですが、このドラマでは「家の束縛から逃れて自由を掴んだ息子の成れの果て」という設定なのが面白いです。

自由になった後、結局は戻って「継ぎたい」と言う。

プロレスを捨てきれないくせにね。

その心理が謎だなと思います。

亡霊のように出てきた寿三郎の「家、家にあらず、継ぐを以って家とす」という言葉が印象的でした。

この言葉には「人、人にあらず、知るを以って人とす」という続きがあります。

観世流の公式サイトによると「家はただ続くから家なのではなく、継ぐものがあるから家なのだ。人も同じで、その家が守るべきものを知る者だけが、その家の人と言える」という意味だそうです。

kanze.net

家族・親子としてのあり方、人と人との繋がりについて考えさせられる言葉です。

親が子どもに教える事、伝える事、残す事…。

家庭によって様々だと思いますが、 観山家は継ぐべきものが大きすぎるので、一般家庭とはだいぶ違っていそうですね。

次回はいよいよ最終回です。

やっぱり最後は寿三郎が亡くなって終わるんでしょうか。

観山流本家は誰が継ぐのか。

寿一はプロレスを選ぶのか、能を選ぶのか。

「親から子どもへの継承」という問題にどうケリをつけるのか。

クドカン流の答えがとても楽しみです。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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