こんにちは!malcoです。
今回は、前回の「私の咳喘息白書①」の続きの記事になります。
症状の緩和について、私が取り組んでいることをご紹介します。
★前回の記事はこちら!
※私の体験の実情を踏まえての話なので、一般的な見解と違ったり、個人差がある部分もあるかもしれませんが、ご容赦ください。
※今回は、私が経験・実践して「効果がある」と感じたことをまとめています。誰にでも当てはまるかは分かりませんし、専門家に確認をとったものではありませんので、あくまで参考程度にお願いします。
症状が出たら、自己判断せずにまずは病院に行って診断を受け、薬をもらいましょう。
症状を少しでも緩和するために
咳喘息の原因とは?
前回記事の冒頭でも少しお話ししましたが、長年苦しんできたこの症状が、ここ3年もの間発症することがなく、私は「ひょっとして治ったのかも?」なんて喜んでいたのです。
しかし、そんな甘いものではないんですね。
アレルギー疾患は治ることはないのだと痛感し、重い現実を受け止めています。
それでは、なぜ3年もの間症状が出なかったのか。
この3年は日本におけるコロナ禍と言われる時期と一致します。
コロナ禍に入り、咳をすることが以前よりも忌み嫌われるようになり、咳喘息という症状を持っている私は「咳が出だしたらどうしよう」と戦々恐々としてたのですが、結局この春まで発症することはありませんでした。
私の考えとしては、みんながマスクをしたおかげで風邪に感染しにくくなったこと、それから社会生活が停止し大気汚染が減少したのが原因だと考えています。
最近手に入れた情報なのですが、花粉は大気汚染物質などに触れると破裂し、そこからアレルゲンが大量に発生するのだそうです。
大気汚染物質は主に、日本で発生するものと、中国大陸から流れてくる越境汚染の物質(PM2.5や黄砂など)があります。
この冬から春にかけて、日本では「COVID-19」を2類相当から5類に引き下げると公表され、マスク着用も自主判断になって「コロナ終息」の雰囲気が漂い、人々は活発に動き回るようになりました。
さらに時期を同じくして、中国ではゼロコロナ政策が突如終了し、外出が許可され、巨大な中国社会が生産活動を始め、人々が動き回るようになりました。
そして3年ぶりに再発した私の症状…。
無関係とは思えないタイミングです。
私の周囲ではまだマスクを外している人は見ないので、やはり大気汚染が最有力候補です。
ちなみに、コロナ禍の3年間、風邪を引いたり子どもに病気をうつされて寝込んだことももちろんありましたが、喉の調子が悪くなっても咳喘息に移行することはありませんでした。
症状の根源が大気汚染の物質であるなら、環境が良くならない限りこの症状も治らないということですね。
悲しいですが、気の遠くなる話です。
少しでも症状を緩和し、少しでも期間を短く済ませられるよう、個人でできる努力をするしかありません。
症状の緩和については、個人差によるところが大きいかもしれませんが、私の経験談を書いておきます。
症状緩和のための対策
私としては「喉(気管)に負担をかけない」のが一番だと思います。
言うのは簡単ですが、実際にはなかなか大変です。
まず、一番に良くないのは咳をすること自体です。
咳はそれ自体が喉を痛める原因になります。
咳をすればするほど喉を痛めて気管が荒れて、さらに咳が悪化していきますので、なるべく咳を少なくするために、気管に影響を与える様々な物質を取り除く努力をします。
《鼻水》
鼻水は薬などを使って早期に止め、日頃からしっかり鼻をかみます。
喉がイガイガする時に鼻をかむと、鼻水が出ていると認識していなかった時でも想像以上にたくさん出てくることがあります。
私は鼻をかむと、喉のイガイガがなくなることが多いので、喉がイガイガするたびに鼻をかみます。
鼻水は何割かが喉の方に落ちていっているので、それがなくなると喉のイガイガも改善されるのだと思われます。
私は数年前から、なた豆茶と甜茶を飲んでいます。
なた豆茶は蓄膿症に良いと言われるお茶ですが、デトックス効果があって鼻水も出しやすくしてくれます。
私はこのお茶を飲み始めて、鼻をよくかむようになり、鼻詰まりがなくなりました。
甜茶はアレルギーに良いとされるお茶です。
効果の程は…うーん?って感じですが、飲まないよりは良いかな^^;
気休め効果もあるのかもしれません。
(ちなみに私は、別々に沸かしで飲むのは面倒なので一緒に沸かして飲んでいるのですが、あまりおいしくはありません)
これらのお茶は通販のめっちゃ高いやつもありますが、私はドラッグストアで購入する500円くらいのやつを飲んでいます。
即効性があるものではないので、2週間くらいは続けてみることをおすすめします。
《痰》
少し汚い話になりますが、痰は出来るだけ外に出します。
喉が喉に残っていると、咳を誘発します。
粘り気のある飲食物も喉がゴロゴロするので、なるべく控えます。
例えばチョコレートや牛乳、飴など。特に糖分が含まれるものは喉がベタつきやすいです。
のど飴はあまりおすすめしません。
のど飴は舐めると症状が緩和されたように感じてしまうのですが、それは舐めている間だけで、多用しすぎると喉が粘つく原因になります。
のど飴より、咳痰を抑えるトローチがおすすめです。
トローチはのど飴のように喉が粘つくことはありませんし、咳も多少ですが緩和されます。
効果が短時間な上に、服用回数や時間に制限がありますので、ここぞという時に使うと良いです。
さらに水分を取ることも大切で、麦茶か水などのサラサラして喉が乾燥しない飲み物を中心に飲み、糖分を含むジュース類は控えます。
私は外出時は水筒に麦茶を入れて持ち歩いています。
温度に関しては「冷たい飲み物は喉を刺激するので良くない」と聞くことが多いのですが、実際はよく分かりません。
「冷たすぎる」「熱すぎる」のは確かに良くないと思いますが、喉が炎症を起こしているので、冷たいものを飲むと気持ち良く感じられることもあります。
しかし体が冷えている時は温かい飲み物が良いと思います。
《声を出す》
声を出すのもかなり喉に負担をかけ、咳がひどくなります。
会話は控えめにして、長話や大きな声を出したりしないようにします。
生活していて一番大変で困るのがこれです。
日常生活で声を出さないって、なかなかできないですから。
仕事など職種によっては本当に無理ですので、一番の難関項目だと思います。
いつもよりも会話を少なくする、小声で話すというくらいしか策がありません。
《埃・粉塵・タバコ・アレルゲン》
空気が悪いのもいけません。
咳が出ている時期、自宅の掃除は拭き掃除をいつもより念入りに。
埃、ハウスダスト、花粉や黄砂などのアレルゲンをなるべく室内に残さないよう努力します。
花粉や黄砂の季節は、洗濯物を室内干しにするか乾燥機を使います。
埃が立つような場所や空気が悪い場所はなるべく避け、花粉やPM2.5、黄砂などが多い日は不要な外出を控えます。
タバコの煙は厳禁です。
ニオイだけでも喉がイガイガして咳が出そうになります。
喫煙所の前は息を止めて足速に通り過ぎます。
こちらも、仕事や環境によって自分でコントロールしにくい項目ですね。
マスクなどに頼るしかありません。
おすすめは布マスクの上に不織布マスクですが、息苦しい上に、しっかり装着できていないと意味がありませんので、やはり難関項目だなと思います。
PITTAというマスク+不織布マスクもおすすめです。
PITTAはその名の通り顔にピッタリ密着してくれるので、その上から不織布で押さえてやるように装着すると、とても顔にフィットして「守られてる感」がすごいです。
普通の布マスクとの二重付けよりも息がしやすい気もします。
マスクの二重付けは効果が高いのですがサイズが重要です。
ブカブカでは意味がありませんのでご注意を。
《冷え》
冷えると咳が出やすくなります。
冷たい空気を吸うのも良くないですが、体が冷えるのも良くありません。
特に肩や首元が冷えるのが、一番咳が出やすくなるように思います。
冷え自体がダメなのか、冷えると鼻が出るからダメなのか、その辺りはよく分かりません。
外出の際はマフラーやストールを必ず携帯し、脱ぎ着できる服を着て(もしくは持って)出かけます。
水筒も持ったりして自然と荷物が多くなりますが、そこは仕方ありません。
備えあれば憂いなし。
重たい荷物は慣れればなんとかなります。
《運動》
息が切れるような運動をすると咳が悪化します。
スポーツなどは控え、掃除も休み休みします。
普段からスポーツをしていて心肺機能が強い方は、咳が軽かったり、治るのが早いかもしれません。
私は咳が出始めてから「もっと体を鍛えなければ」と焦りを感じ、ウォーキングなどをしたくなるのですが、それは咳が出ない時期にやっておかなければ意味がないんですよね。
毎回後悔しつつも、咳が治るとまた忘れて運動不足になってしまいます。
なんだかんだで、症状がない時に生活習慣を改善することが一番なのかもしれません。
以上、症状がある時に私が気をつけていることでした。(最後は気をつけられていないことでしたが)
実行し続けるには難しいものもありますが、出るのに任せて咳をし続けていると悪化の一途をたどり、さらに長引くこともありますので、日々のケアが大切です。
とはいえ、頑張って症状を和らげても、子どもを叱って思わず大きな声を出してしまったり、ばったり知人と出会って長話をしてしまったりして、せっかく和らいだ症状が元に戻ってしまったり、さらに悪化してしまうこともよくあります。
コントロールするのは本当に難しいです。
あとは環境汚染を改善するために、個人でできることをやるくらいでしょうか。
近年では「SDGs」という言葉が作られ、広がり、環境へ配慮する動きも広まってきています。
でも、何十年にも渡る人間による環境破壊が、今から配慮し始めたところでいつ頃改善方向へ向かえるのか…。
私が生きている間は無理かもしれないなぁ。
できることをやるしかありませんね。
次回は、咳喘息による様々な弊害についてお話ししたいと思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
★次回の記事はこちら!