こんにちは!malcoです。
ずいぶんお久しぶりの記事になってしまいました。
新学期、入学式、書類の山…その他諸々忙しく、記事を書けませんでした。
さらに、体調が優れず落ち込んでいたのもあります。
咳が出ていたのです。
「咳喘息」という症状です。
長年苦しめられてきた症状ですが、ここ3年ほど全く症状がなく喜んでいたところ、この春になって久々に症状が出て落ち込んでいたのでした。
そんなわけで、今回はこの咳喘息について、私の経験を踏まえつつお話ししようと思います。
※私の体験の実情を踏まえての話なので、一般的な見解と違ったり、個人差がある部分もあるかもしれませんが、ご容赦ください。
咳喘息と私
咳喘息とは?
《症状について》
みなさんは「咳喘息」という病名を聞いたことがあるでしょうか。
私はこの症状とかれこれ20年くらい付き合っていますが、この名前を初めて聞いたのは9年ほど前です。
なので、比較的新しい病名なのではないかと思われます。
アレルギー性鼻炎の人は発症リスクが高いと言われています。
名前に「喘息」とついていますが、昔からあるいわゆる「喘息」とは別物で、咳喘息の場合は「咳が長く続く」というのが主な症状で、だいたい1ヶ月から2ヶ月くらい咳が続きます。
症状の現象としてよく言われるのは「風邪を引いた後に咳だけが長く残る」という現象。
この症状で受診すると、咳喘息と診断されることが多いようです。
私の場合は季節に左右されることが多く、3、4月と11、12月ごろに発症します。
発症すると咳を伴う症状が1ヶ月から2ヶ月くらい続きますので、マックスのトータルで4ヶ月程度、つまり1年の3分の1をこの症状を抱えて生活することになります。
発症のきっかけとしては、春は花粉症などのアレルギー症状がきっかけで咳喘息につながることが多く、秋頃の症状は風邪がきっかけになることが多いです。
きっかけは違えど、咳が続くという症状としての感覚は全く同じです。
ちなみに私の場合、真冬に風邪を引いても咳喘息に移行することは滅多にありません。
たまにイレギュラー的に症状が出ることもありますが、季節性であることが多いです。
咳以外で私が感じている症状は、初期症状としては喉や鼻の奥に違和感を感じ、イガイガしたり痛んだりして、その後痰が出て喉がゴロゴロし、胸の辺り(気管)がモヤモヤしてきて、少し息苦しくなってきます。
だんだん咳が出てきて、ひどくなっていくことが多いです。
安静にしていれば多少咳は落ち着きますが、長話をしたり、大声を出したり、歌ったり、笑ったり、体を動かす(息切れをするような運動)などすると悪化します。
飲食物にも左右され、粘り気のあるものを飲食すると痰が酷くなり、咳を誘発します。
《薬について》
風邪薬や咳止め、抗生物質は効きません。
私が今のかかりつけ医で出されている薬は、抗アレルギー薬と吸入薬です。
市販の薬では、私の経験だと抗アレルギー薬や痰切り剤は多少効果があるものの、咳を止めることはできません。
薬によっては乾燥しすぎて気道がヒリヒリしたりして、症状が辛くなったと感じることもありました。
咳を和らげるには、やはり吸入薬が一番です。
吸入薬にもいろいろ種類があるようで、あまり専門的な知識はありませんが、好酸球を抑える「吸入ステロイド」と、気道の収縮を抑える「気管支拡張薬」をミックスした合剤が効果が高いようです。
私が今出されているのは「レルベア」という薬です。
かかりつけ医曰く、同じ種類の薬の中で一番効力が高い(つまりキツイ)薬なのだそうです。
これ以上は点滴になると言われ、症状がひどい時には点滴を受けたこともありました。
どの道、魔法のようにすぐに咳を止めてくれる薬というのはなくて、ある程度の服用期間を経て少しずつ良くなっていきます。
薬は続けることが大事で、完全に症状が消える(大きな声を出したり歌ったり運動をしても気管がモヤモヤしない、違和感を感じない状態)まで油断をしないことが重要です。
咳喘息と私の歴史
私にこの症状が出始めたのは20代半ばの頃です。
ゲホゲホとひどい咳が出る日が続き、仕事中もしょっちゅう咳き込み、夜は寝入りばなに咳が出るので咳き込んで眠ることができず、夜中に救急病院に行ったこともありました。
病院を受診すると風邪薬や咳止めのようなものをもらうのですが、もちろん全く効きません。
内科、耳鼻科、呼吸器科。
いろんな病院に相談に行き、レントゲンや血液検査、喘息の検査などもしましたが、特に異常は認められず、どこの医者も首をかしげるばかり。
周囲に同じような症状の人は全くおらず、誰にも理解されませんでした。
年月は流れ、転勤先から広島に戻ってきた頃、近所に呼吸器内科が新設されました。
そこに行って相談してみて、初めて「咳喘息ですよ」と診断を下されました。
症状が出てから10年以上経っていました。
やっと答えをもらえたようで、涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。
思うに、私の症状が出始めた頃は、患者がほとんどいなかったのでしょう。
私はこの症状に罹患した一番最初の患者なのではないかと思っています。(勝手にね)
そこから10年くらいかけて患者が増えていき、あまりに増えたので、やっとこさ病名が付けられたのかなと。
20年前はアレルギーといえば「くしゃみと鼻水」で、咳なんてしていると「風邪」か「ひょっとして何か重い病気なんじゃないの?」という印象でした。
しかし今では咳が出ても「アレルギーなんです」と言えば分かってもらえる時代になり、ここ数年はネットで検索するとちゃんと「咳喘息」という言葉が出てくるし、症状を診てくれる病院も増えているし、原因についてもいろいろと解明されているようで、年を追うごとにだんだんと情報が増えていき、情報が手に入ることが嬉しいです。
さらに、「咳喘息なんです」と言う人とたまに出会ったりして、同じ症状の人がいることも嬉しく思ってしまいます。
私の中の蓄積データ
初期の頃は症状の規則性は全く感じておらず、そんなこと考えてすらいませんでしたが、症状が出るたびに私の中でデータが蓄積されていき、秋から冬にかけてと、冬の終わりから春にかけて症状が出て、1ヶ月から2ヶ月程度で治っていくことがわかりました。
体調に気を使わず無理をすると長引いて、完治するまで3ヶ月近くかかることもあります。
秋冬は、誰かから風邪をもらって喉の痛みや咳が出て、そこから咳喘息に移行します。
この季節に風邪をもらわなければ、症状が出ない年もあります。
春は、アレルギーで鼻水やくしゃみが大量に出て、その後喉がおかしくなり、咳喘息に移行していきます。
稀ですが、大声を出して喉を痛めたことや埃を吸って咳が出たのがきっかけになったり、夏に行った川遊びで夏風邪を引いて咳喘息に移行したこともありました。
それから、天候にも左右されることがわかりました。
私は雨の日にグッと症状が悪くなります。
気圧のせいかもしれません。
最近調べて知ったのですが、気圧が下がると体内でヒスタミンという物質の分泌が多くなり、それがアレルギー症状を引き起こすのだそうです。
この春も、周りが杉花粉に苦しみ始めた時はなんともなかったのに、雨の日に突然鼻水が大量発生し、その後喉の調子を崩し、咳喘息に移行してしまいました。
発症のきっかけは個人差が大きそうですが、咳喘息に移行する仕組みは同じではないかと思います。
鼻水にしろウィルスにしろ埃やアレルゲンにしろ、気管が異常を感じて炎症を起こし、炎症を起こして敏感になっているせいで少しの刺激で咳が出て、咳の刺激によって気管の炎症が治らず、悪循環に陥った状態が「咳喘息」なのではないかと思います。
とにかく気管に刺激を与えないことが大切です。
次回は、症状を悪化させず、出来るだけ緩和するために私が気をつけていることをご紹介したいと思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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