こんにちは!malcoです。
大泉洋さん・小池栄子さん主演の映画「グッドバイ 〜嘘からはじまる人生喜劇〜」を観てみました。
以下、ネタバレなしの簡単なあらすじと感想です。
ネタバレなしあらすじ
舞台は戦後の復興期。主人公は文芸雑誌の編集長・田島周二という、ちょっと気弱な男性です。何故か女性からモテてしまう田島は、何人もの愛人を抱えていました。しかし、青森に疎開させている娘からの手紙を受け取り、娘と妻を呼び戻したい一心で愛人たちと別れる決意をします。しかし優柔不断で女好きな田島にとって、愛人たちに別れを切り出すのはとても難しいことで…。
そこで田島は、ガサツで金にがめつい担ぎ屋・キヌ子に嘘の妻を演じてほしいと頼み込みます。普段、泥だらけの顔で働いているキヌ子は、顔を洗って化粧をすると見違えるほどの美しい女性だったのです。
着飾ったキヌ子を連れて愛人たちの元を回り、諦めさせようと企んだ田島でしたが、事態は思わぬ方向に向かっていって…というストーリーです。
「グッドバイ 〜嘘からはじまる人生喜劇〜」とは
2020年に公開されたコメディ映画です。
ケラリーノ・サンドロヴィッチが戯曲化した太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」の舞台を映画化した、という少し特殊な経緯で生まれた作品なのだそうです。
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ネタバレなし感想
何の情報も仕入れず、大泉洋さんと小池栄子さんの名前に惹かれて観てみた映画です。
後から調べてみたら、なるほど太宰治の小説が原作ということで、納得しました。
ダメ男風情の男性がやたらめったら女性にモテるあたりが、まさに太宰ワールドですね。
それが何故か、コメディになってる( ̄∀ ̄)
私は、太宰治は好きな方ですが、この「グッド・バイ」という作品は読んでいません。
舞台もあまり見ないので、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが戯曲化したという舞台も見ていません。
なので、単純に映画のみの感想になります。
ちなみに、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんは普通に日本人なんですね。
調べてみてビックリしました^^;
感想としては、なかなか楽しい作品でした。
脚本もストーリー展開も良いのですが、何より役者さんが素晴らしかったです。
特に小池栄子さんの存在感が凄いです。
小池さん演じるキヌ子がチャーミングなんです。ものすごく。
ガサツで気が強く、ダミ声で、着ている服はいつもボロボロ。
おまけに、牛のような怪力の乱暴者。
普段はチャーミングとは程遠い女性なんですが、綺麗にお化粧して着飾ると、見事に品のある美女に大変身を遂げます。
でも、その上品な美女から出てくるのは、おかしなダミ声( ̄▽ ̄;)
そして、お茶目で気取らない笑顔。
なるべく喋らないように、上品にと、頑張ってる姿も可愛くて。
下品さと上品さと、ガサツさと可愛らしさが、本当に絶妙でした。
そんなキヌ子という濃いキャラに対して、主人公である田島は、どちらかと言えば弱めでグズグズとした印象でした。
キヌ子に負けてしまいそうな田島というキャラを、キヌ子に負けない存在感を持って、真面目に、コミカルに演じられている大泉洋さんは、やはりさすがだなと。
主演にこのお二人を起用したからこそ出せた、面白さだったのだと感じました。
ストーリー展開としては、思ってもみない方向に転換していきます。
そこが見所ですね。
観終わって考えてみれば、田島の人生はなんて奇妙で波瀾万丈だったんだろう。
この「奇妙で波乱万丈」の部分の描かれ方薄いのが、少し残念だったような気もします。
そこは作者側からしてみれば、どうでもいい部分だったのかな。
コメディではなく、ドラマチックな恋愛ストーリーとしての「グッドバイ」も観てみたいです。
作品のタイトルである「グッドバイ」というセリフが、もちろん出てくるのですが。
昔の人が「good-bye」という英語をどういうイントネーションで発音していたのかは解りませんが、この映画での「グッドバイ」の言い方には、いかにも昭和でハイカラな雰囲気が出ていたように思います。
タイトルになっているだけあって、とても印象に残るセリフでした。
まとめ
コメディなので、好き嫌いが別れるかと思いますが、お好きな方は是非観てみてください。
原作が舞台であるせいか、映画館でスクリーンで観るよりも、舞台の方が面白そうな印象も受けました。
恋愛ものとして観ると、かなり物足りなさがあるかな。
しかし役者さんは素晴らしいし、展開としてもあっと驚かされるものがあったので、満足できました。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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