現実逃避は前向きに。

ウクレレ&ドラマ大好き主婦の徒然日記

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映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」感想 西田敏行の演技力に魅せられる

まずは、ざっくり感想

こんにちは!malcoです。

先日、dtvで映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を観てみました。

 

映画を上映していた頃にテレビで予告をチラッと見て、ちょっぴり気になっていた作品です。作品の内容についてほとんど何も知らないまま観てしまったので、「奇蹟」の方向性が自分の思っていたのと違って、ちょっとびっくりしました。えぇ〜?そういう展開なの〜?って(^^;

でも方向性が分かってしまえば、何がどんな風に繋がっていくんだろうって考えながら、どんどん世界観にハマっていけました。

全体的にはとても素敵な作品だったと思います。途中、号泣でした。たぶん、他の人から見たら「なんでそこ?」って場面かな(^^;

 

キャストも良かったです。山田涼介くんは、若いのに演技が上手だなと前々から思っていました。コメディでもシリアスでも、なんでもやってのけてしまう俳優さんです。今回のチンピラっぽい役もハマってました。金髪もスカジャンももちろん似合いますし。ホント、つくづく、若いのにすごいな〜( ̄O ̄;)

そして何より素晴らしかったのは、西田敏行さん。正直、釣りバカか三谷作品かで、イメージが固まりつつあったんですが、やっぱり凄い俳優さんなんだな〜と再認識。たまに悪役をされる時は、もう怖くて怖くて「この人もう嫌だもう見たくない」ってなるくらい怖いです。でも今回みたいな人情味あふれる役柄も、本当にお上手で。私が泣いたシーンは、西田さんのシーンばかりでした。そのくらい際立って素晴らしかったです。平凡な「昭和のおじさん」なんですけどね。

 

以下、あらすじはありませんが、ネタバレ含む感想です。視聴がまだの方はご注意ください。

 

※dtvでは、作品の配信に期限があり、期限が過ぎるとリストから外れたり、課金制になったりします。このブログで紹介した作品が、必ず見放題で鑑賞できるとは限りませんので、予めご了承ください。

 

ネタバレ感想

ナミヤ雑貨店のおじさんがステキ

立ったり座ったり手をついたり、何かするたびに「おいしょっ、おいしょっ」とイチイチ掛け声が出ちゃうんですよ。そこがもう、おもしろくて。いるいる〜って思わせる、どこにでもいそうな昭和のおじさんなんです。悩み相談なんてやりつつ、歳とってお店もできなくなって…。でも、悩み相談はやめることができない。相談してくる人もいる。それだけ、第三者目線でのアドバイスを欲しがっている人が多いってことでしょうか。分かる気がします。

私が泣いた場面はといえば。

おじさんが入院した時、「あの店へ連れて帰ってくれ」と息子に懇願したシーンです。良い事も悪い事も、全てひっくるめて、あのお店がおじさんの人生そのものだったんだな〜と思うと、もう、号泣でした。もうね、この歳になると、自分の死に様の事も考えてしまうんですよ。やっぱり人生の最後の最後まで、生きがいってあるものなのかなと。生きがいというか、自分の生きていた証というか。どうしても会いたい人とか、見たい景色とか、そういうものに最後にもうひと目っていう(;ω;)

それと同時に、新聞で母子が海へ転落した事故の記事を見つけ、自分のアドバイスのせいで、誰かの人生を大きく変えてしまったかもしれないと気づいてしまった…というのも辛かったです。たくさんの人の悩み相談を受けて来た末に、まだやり残したことがあるって気付いてしまった。居ても立ってもいられない。

短いシーンでしたが、そんな複雑な気持ちが溢れていたと思います。西田さんの演技が、それら全てを完璧に表現していたように見えました。思い出したら、また泣きそうです( ;  ; )

最後の力を振り絞ってお店に帰って、過去の相談者のその後の姿を知ることができて、人生の最後に素晴らしい宝物ができたなーとまた涙。そして敦也からの白紙の手紙。普通ならいたずらだと思ってしまうような紙切れを「人生最大の難問」だなんて、そんな風に捉えて、しかもそのことに感謝できるなんて、なんて素晴らしい人なんだろうと、また涙。

この先、西田さんを見るたびに泣いてしまいそうです(^^;;

 

誰かの行動が、誰かの人生に繋がっていく

魚屋ミュージシャンが音楽を続けたことで、セリの弟の命を助け、セリは自殺しようとしたグリーンリバーの娘に生きる勇気を与え、魚屋ミュージシャンの作った曲を世に広める。

誰かの何気ない行動や言葉が、誰かの人生に少なからず影響を与えているかもしれない。良くも悪くも。そう考えると、自分が生きている意味もちょっとはあるのかなと、そんな風に思えました。

私は「生物は子孫繁栄のためにただ生まれ、死んでいったら土に戻るだけ」という、ドライな考え方なので、生きている意味とか生まれて来た意味というのは、あまり深く考えていません。むしろ、自分が生きる意味は自分で見つけ出すものだと考えています。つまり極論を言うと、私は私のためだけにしか生きていないのかもしれません。

でも考えてもみれば、私だって旦那や息子たちには多大な影響を与えているわけで、そんな周りの人たちを通して、巡り巡って全く知らない人にも影響を与えてしまう可能性もあるわけですね。息子の将来を考えることはあっても、息子の学校の友達の将来を考えることは、ほとんどありません。息子が学校で放ったひと言が、友達を苦しめたり、元気づけたりするのかもしれません。もっと、人生に想像力を働かせなければ!

 

それにしても、尾野真千子さん演じる晴美の人生は凄かったですね( ̄▽ ̄;)

きっと30年前の人からしたら、ワケが分からないだろう予言めいた手紙を、信じて実行に移すという行動力。ラッキーといえばラッキーですが、きっとラッキーだけでは済まない努力もしたのでしょうね。

最後、自分に予言の書をくれた人物が強盗団だったと…知ってしまったんでしょうかね〜?

強盗はダメですが、理由が理由だっただけに、どうにか許してあげてほしいです(^^;;

 

最後までちゃんと繋がって、オチもあって、ほっこりジーンとできて、なかなか楽しめました。

でも、西田さんがナミヤのおじさん役でなければ、ここまで感動できなかったかもしれません。役者さんの力を感じた作品でもありました。

 

★「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のブルーレイはこちら!

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。