現実逃避は前向きに。

ウクレレ&ドラマ大好き主婦の徒然日記

 本サイトはプロモーションが含まれています

「VIVANT」第10話(最終回)ネタバレ感想 全てはベキのために

こんにちは!malcoです。

「VIVANT」第10話(最終回)が放送されました。

以下、ネタバレを含む感想です。

視聴がまだの方はご注意ください。

 

★前回の感想はこちら!

www.maemuki-malco.com

 

★公式HPはこちら!

www.tbs.co.jp

 

ネタバレ感想

別班任務としてテントに潜入していた乃木(堺雅人)は、テントの内部事情を探った結果、テントに協力することが日本の国益になると判断し、テントのフローライト発掘に手を貸すことに。

公安にも協力を仰ぎ、国へ密告した裏切り者を炙り出し、テントのボス・ベキ(役所広司)と幹部らを逮捕するという展開でした。

 

すごい最終回でした。

伏線もきれいに回収され、いろいろと納得できた最終回になったと思います。

ベキは、捕まって罰を受けるつもりだったんですね。

バトラカ(林泰文)たちも。

バトラカがベキを助けたあの日から、彼らは運命共同体となって一緒に活動し続け、人生を終えるのも一緒。

ベキは家族を失ったけれど、家族以上の絆を手に入れたようです。

壮絶で壮大な人生でした。

このドラマは乃木が主人公のようで、第二主人公が野崎(阿部寛)のようでありながら、全てはベキのために作られた物語でした。

途中から出てきたのに、この存在感。すごいです。

全てはベキが人生を終える日に向けて進められていたのだと思うと、切なくもなります。

テントは解体され、全てはノコル(二宮和也)に託されました。

だいぶ前に(何話だったか忘れましたが)、ベキが「ノコルの手は汚させるな」と言ってたんですよね。

この日のためでした。全ては計算ずく。

乃木が出てきたのは計算外でしょうけど、それさえも利用して日本に入国し、妻の遺言を果たそうとする。

憎しみと復讐心と、矛盾と自分の愚かさと、多くのものと闘い続けた人生だったのだと想像させられる最期でした。

しかし、憂助に止められるのなら、明美も納得するだろうと。

あのシーンは泣けました。

息子との再会で、ベキはいろんな意味で救われたのかもしれません。

ベキの想いを全て理解して、ベキが死ぬつもりだと分かっていながらサポートして、残されたものを一身に引き受けたノコルの懐の深さもすごい。

嫌なやつだったし胡散臭いし、全然信用できないなと思ってましたけど、ベキとの絆は本物でした。

 

 

 

 

そうそう、驚いたのは、テントを追っていたチンギスまでもが、いつの間にかベキ側についてしまったこと。

最初はそんな馬鹿なと思いましたが、しかしあり得ないことではないと考え直しました。

子どもにとって良い施設を作り、しっかり教育しておけば、将来的にベキの仲間や支持者が増えることに繋がります。

子どもを育てて教育していくということは、その国の未来を作るということですから。

孤児の多いバルカではこの先、間接的にとはいえ、ベキの志を受け継ぐ子どもたちが育っていくことになりますね。

孤児を引き取っていくうちにそうなったのか、それとも、それさえもベキの計算の内だったのか。

何もかもがベキの思い通り。

ベキの周囲の人たちはベキのために働くけれど、それはベキの目的が私利私欲ではないからでしょう。

別班任務として潜入した乃木と、それを知っていて泳がせていたベキとの親子対決でしたが、終わってみればベキの方が一枚も二枚も上手でしたね。

この場限りの任務などではなく、全人生をかけた計略でしたから。

その完璧ぶりが、このドラマの見事なところだったと思います。

 

とまぁ、ここまでベタ褒めですが、イマイチなところもありました。

せっかくの最終回なのにずっと建物の中で、日曜劇場お得意の金と企業の利権の話ばかりだし。

ベキの語った宗教観などは、日本的なバイアスがかかりまくりでしたし。

それから、乃木の二重人格設定にはあまり意味がなかったと感じます。

厳しい環境に身を置いたせいで出てきた人格ということで、不自然ではないし、気の毒だとは思うけれど、それだけ。

二重人格設定が活かされたエピソードや展開というのは、最後まで見当たりませんでした。

テント編になってからはあまり出てこなくなって、存在すら忘れていました。

お父さんに愛されていたと知ったから出てこなくなったのかな?

その辺も分かりにくかったです。

 

そういえば、日本から情報をリークしていたモニターは新庄(竜星涼)でしたね。

ベキと乃木の対決に水を差したら嫌だな〜と前回から不安に思っていましたが、ベキのアシストをするというスマートな役割で、スッと出てきてススッと去っていって、ちょうど良い塩梅でした。

ラストは薫(二階堂ふみ)とジャミーンを迎えに行った乃木。

既に家族のような3人でした。

ベキがテントで血のつながらない大家族を作ったことを思うと、乃木もこれで良かったのだと感じますね。

最期、乃木がノコルに言ったセリフが意味深だったり、また社にお饅頭が供えてあったりで、続編を期待する声もあるようですが、とてもきれいにスッキリ完結したので、もう続きはなくていいな(私的には)。

最初から最後まで、さまざまな展開を見せてもらえて、非常に満足度の高いドラマでした。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

ブログ村のランキングに参加しています。

ポチッと、応援していただけると嬉しいです(´∀`) 

にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村