こんにちは!malcoです。
4月より放送されていたNHK連続テレビ小説「らんまん」が、ついに最終回を迎えました。
以下、ドラマ全体のネタバレを含む感想です。
視聴がまだの方はご注意ください。
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ネタバレ感想
いや〜、ついに終わってしまいました。
素晴らしいドラマでした。
最終回は中盤からずっと号泣でした。
鼻をビービーとかみながら見ていたため、聞き逃してしまったセリフもあり、無念です。
とはいえ、最終回が特別素晴らしかったということではありません。
これまでが良かったから、最終回でこんなに泣けた。
そんな感じ。
最終週にタキ役の松坂慶子さんが、末娘の千鶴役で出てきたのも、素敵なサプライズでしたね。
ツルちゃん、こんなにひいおばあちゃんソックリになって(;ω;)となりました。
まぁしかし、「許さんぞね!」みたいな感じではなく^^;
寿恵子(浜辺美波)と万太郎(神木隆之介)の娘らしく、明るく柔らかな雰囲気でした。
千鶴は、牧野氏の次女がモデルとなって作られたキャラクターのようです。
この方は、晩年の牧野氏の研究を支えました。
ドラマでは、牧野家には4人の子どもたちが育っていて、長女の園子だけが幼くして亡くなっていますが、実際には13人の子どもに恵まれながらも、成人したのは7人だけだったようです。
過酷な時代だったという背景も、あるのかもしれませんね。
牧野氏の借金がすごかった〜というのも、わりと有名な話のようで、Wikipediaなどをみると、きちんと載っていますね。
私はドラマが初期の頃に、やはりWikipediaで見つけてしまい、驚きました。
これを、ドラマでやるのか?
いやいや、そんな主人公じゃ、ドラマとして成り立たないんじゃないの?と思い、金の出どころなんかは出来るだけスルーして、牧野氏の輝かしい功績だけを描くのかと予想していたんです。
でも、ちゃんと借金の話も出てきましたね〜。
借金まみれで、自分の好きなことだけに熱中して。
その事実だけを見ると、なんてヤツだ!と思ってしまいますが、ドラマの中の万太郎は見事にチャーミングな人物でした。
これは「演じたのが神木隆之介さんだった」というのが大きく貢献しているのではないかと感じます。
神木さんご自身が、とてもチャーミングですからね。
加えて、万太郎の植物への愛と、植物学に対する信念が、視聴者が納得できる形で丁寧に描かれたこと。
さらには、驚くべき寿恵子の度量と器に視聴者の目が向くよう、時にはコミカルに、時には繊細に、寿恵子というキャラクターがきちんと描かれたこと。
これらが上手く相互作用して、万太郎がどんなに借金をしてお金を稼いでいなくても、仕方ないな〜と許せてしまうような、応援したくなるようなキャラクターとして成立したのだと思います。
最終回目前に、神木さんが「あさイチ」に出演されていて、万太郎について色々お話をされていました。
やはり、万太郎のそういう部分に関しては、思うところがあったようですね^^;
働かないし、借金するし、家にいないし。
そんな万太郎が視聴者から愛されるキャラクターになるよう、ご苦労されたのだと思います。
与えられたセリフをどう表現するか、視聴者を納得させるためにはどう演じるべきかを考え、表情や言い方ひとつひとつを他の役者さんと話し合いながら見直し、今後のシーンに繋がる流れにするために、監督や脚本家に交渉して自分達で考えたセリフやシーンを追加してもらい…。
笑ってお話しされていましたが、作品に対する並々ならぬ熱意と愛を感じました。
ここまで考えてお芝居をされているから、こんなにも生き生きとしたキャラクターが生まれたんだな〜と納得です。
万太郎の借金に関しては、万太郎の愛らしさと寿恵子の度量と演出のコミカルさで乗り越えましたが、途中、大学から追い出され、どんどん進歩していく世の中や人間の欲望と対峙し、戦争や震災を体験し、暗い時期が続きました。
その辺りで、正直見ている方としても気持ちが沈みましたが、ドラマとしての深みは増しましたね。
辛い時期を一緒に乗り越えてきた寿恵子との絆。
これがあったので、最終回は号泣だったのだと思います。
中盤で竹雄(志尊淳)とバッター交代みたいになって、竹雄が出てこない寂しさにテンションが下がった日もあったけれど、それから寿恵子の活躍を見続けて、寿恵子も大好きなキャラになりました。
万太郎の人生に、寿恵子がいて良かったな〜。
途中、寿恵子が女将としての頭角を表して、別々の人生を歩んでいるような時期もありましたが、全てを投げ打って万太郎のために土地と家を用意し、最終回では二人の人生の集大成とも言える図鑑を見ることができて。
二人はずっと同じものを目指して一緒に歩いていたのだと感じられて、感動もひとしおでした。
期待して見始めたドラマでしたが、こんなに期待以上の作品になってくれるとは。
終わってしまって寂しい気持ちもありますが、素晴らしいドラマに出会えたことで、私の心も「らんまん」です。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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