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「危険なビーナス」第10話(最終回)あらすじ&ネタバレ感想 全ての謎が解明される。犯人はやっぱりあの人!

こんにちは!malcoです。

「危険なビーナス」第10話(最終回)が放送されました。

 

以下、簡単なあらすじとネタバレ含む感想です。

視聴がまだの方はご注意ください。

 

ざっくりあらすじ  

康治(栗原英雄)が亡くなり、明人(染谷将太)が依然行方不明のため、遺産は子どもたちで均等に分配すると親族会で波恵(戸田恵子)が宣言します。さらに、君津(結木滉星)が康之介(栗田芳宏)と愛人の子どもだった事を明かします。

波恵は康之介を恨んでおり、康之介に少量ずつ毒を盛っていた事、同じ毒で康之介の子どもたち全員を殺そうと思っていた事を白状します。しかし、伯朗(妻夫木聡)が明人を連れ戻して遺産を全て譲り受けるというなら、それに賭けてみると言います。

その話を聞いた伯朗は、明人を監禁し「貴重なもの」を探している犯人からのメールを皆に見せ、絶対に研究記録を探し出して明人を助けると約束するのでした。

伯朗は楓(吉高由里子)と勇磨(ディーン・フジオカ)に協力を求め、小泉の家を捜索することにしました。すると、勇磨が押し入れの天井裏から康治の研究記録を発見します。しかし、以前探した時にはなかったはずだと、不審に思う伯朗。犯人に研究記録が見つかったと返信メールを送ると、動物病院に行くよう指示が来ます。そこで3人は動物病院に向かうことに。しかし、研究記録が意外にもあっさり見つかった事にも違和感を覚えた伯朗と楓は、小泉の家に引き返します。

すると、無人のはずの家に灯りが付きます。家に入ると、そこには憲三(小日向文世)の姿が。

天井裏に研究記録を置いたのは憲三でした。研究記録を見つけた伯朗たちが帰った後に、ある別のものを探すのが目的でした。

憲三が探していたのは、一清(R-指定)の最後の作品「寛恕の網」でした。この絵を巡って、禎子(斉藤由貴)を殺害したのも憲三でした。

明人から「兄貴にしか探せない」と言われた憲三は、部屋にガソリンを撒いて楓を人質にとり、寛恕の網を探してほしいと伯朗を脅してきて…というストーリーです。

 

真相

禎子を殺害し、明人を脅迫していた犯人は憲三だった。

探していた「貴重なもの」は一清の最後の作品「寛恕の網」だった。

《寛恕の網について》

憲三は、明人が持ってきた寛恕の網の写真を見て、その絵の可能性に取り憑かれた。

寛恕の網は、ウラムの螺旋(素数を順番に螺旋状に並べた図形のこと)を表現方法を変えて緻密に表現されており、完璧な法則性を持っていた。素数の分布の法則性がある事を示す画期的な発見になると思った憲三は、寛恕の網の実物を探していた。

康治も、寛恕の網には素数の配列の秘密が隠されていると気づいていた。素数はセキュリティシステムの暗号に使われており、あの絵があれば世界中の暗号を破ることができるかも知れないという危険な絵だった。

康治がその危険性を禎子に知らせていたため、禎子が小泉の家の襖の中に隠していた。

《禎子の殺害について》

数学者として素数の謎を解きたかった憲三は、順子の鍵を使って小泉の家に度々忍び込み、寛恕の網を探していた。ある日、実家に帰ってきた禎子と鉢合わせになり、絵を渡すか破棄するかという口論の末もみ合いに。禎子が転倒し気を失ったため、憲三は禎子を湯船に入れて湯を溜めて溺死させ、事故死に見せかけた。

《明人の失踪について》

小泉の実家が取り壊されたと聞いた憲三は、寛恕の網が矢神の家に引き取られたと思った。

康治の死により、禎子の遺品として明人が絵を引き取った場合、大人になった明人ならば絵の価値に気づくかも知れないと思い、明人の拉致監禁を計画する。伯朗に絵を引き取らせれば、絵の価値を知られずに自分の物にできると思っていた。

憲三は、インターネットで明人の拉致監禁の依頼を掲示板に書き込む。

それを見つけた警察が、明人に依頼人を突き止めるための協力を求めた。それに対して明人は禎子の死の再捜査をするよう求めた。犯人が矢神家の中にいると考えた両者は、実際に拉致監禁したように見せかけて相手の出方を伺い、潜入捜査をして矢神家を調べる事になった。

《楓の正体について》

矢神家を探り、禎子の殺害犯と明人の拉致監禁依頼人を探すための潜入捜査員だった。

焼き鳥「鶏四季」は楓の行きつけの店で、事情を話して使わせてもらった。母親を名乗る女性は先輩捜査員だった。

 

その他の9話で分かった事まとめ

・牧雄(池内万作)が持っていた研究記録は偽物だった

・君津修平は波恵が若い頃に付き合っていた男性

・君津は、波恵と修平を別れさせるために充てがわれた康之介の愛人の子どもだった

・波恵は康之介に微量な毒を盛っていた。祥子(安蘭けい)が見つけたのはその毒の瓶だった

・研究記録は小泉の家にあったが、憲三が持ち出して兼岩家で保管していた

・牧雄を突き落としたのは憲三だった。寛恕の網の価値に気づいているかも知れないと思い犯行に及んだ

   

ネタバレ感想 

まず一番に言いたいのは。

日本の警察がネットの書き込みだけで犯人特定するためにホイホイ潜入捜査をするのだろうか…という疑問。しかも暴力団とかじゃなく、民間人を相手に。

そして何より百合華(堀田真由)の拉致。あれをやったのも警察って事ですよね。警察があんな風に普通の若い女性を拉致して、どこかへ連れて行くってどうなの。しかも「拘束した」ってメッセージ。拘束…していいの…。

絶対零度のミハンやDIVERのD班などは「特殊な潜入捜査をする部署としてアンダーグラウンド的に設立された」という設定ありきなので、ある程度アウトローな展開でもそれなりに楽しめますが、このドラマはそんな作品じゃないよなって印象が否めませんね。

 

さて、全ての謎が解明されました。

前回の感想では全く着地点が分からないと書きましたが、いざ着地してみると意外性はありませんでした。

憲三が犯人で、やっぱり〜!って感じ。

おそらく、ほとんどの視聴者がそう思ったでしょう。

あの位置に「こひさん」というキャスティングがあまりに怪しすぎて「引っ掛けなんじゃ…」なんて思っていたので、ちょっと笑えました。

深読みしすぎましたね^^;

そして、色々散りばめられた謎が収束することはなく、結局真相とは関係ないままで終わりました。祥子の母親が殺されたとか、君津の出生とかね。全然関係ないし。

牧雄が持っていた偽物の研究記録も、視聴者の推理を撹乱するための演出でした。

うーん。悔しいです。

真犯人の目的が研究記録ではない事は確信できたのですが、それが「寛恕の網」であり犯人が憲三だと、思っていても言い切る自信がありませんでした。

制作側の撹乱作戦にまんまと踊らされました。

あとは深読みしすぎたことと、「東野圭吾」というネームバリューにビビってしまったのが敗因かな。

「寛恕の網」のどこにそんな価値があるのかというのが、ずっと引っかかっていました。

数学の研究のために見たいのであれば、禎子に頼めば済む事だと思っていたんです。

人を殺したり誘拐して脅迫するほどの価値って何だろうと。

これに関しては「なるほどそうだったのか」と納得できました。世の中のあらゆる暗号を解くことができるなんて。それは世界中から狙われてもおかしくない代物ですね。こわいこわい。

憲三は純粋に数学の研究のためと言ってましたが、隠れてコソコソと探していた事を考えれば、それも怪しいものです。

  

原作について調べてみたら、結末に関してはほぼ原作通りのようでした。ただ、中盤の明人をめぐる色恋沙汰とか君津の出生とか、ドラマのオリジナルネタがたくさん盛り込まれていたようです。

今思えば、ほとんどが必要ない情報でしたもんね。うん。

最終的に、順子(坂井真紀)と蔭山(中村アン)がかわいそうなドラマでした。

実は順子も何か知っていて憲三とグルなんじゃ…と思っていたので、そうではないと分かって、仏壇の前で泣く順子を見た時には涙が出そうでした。加害者家族で被害者遺族。あんまりです。

蔭山は、伯朗に弄ばれた挙句、楓との仲を取り持つという、何とも切ない役どころで。

キャラとしては蔭山が一番好きでした。サバサバしていて意見が的確で頭の良い人でした。

伯朗が終始フニャフニャしていたので、余計に蔭山がカッコ良く見えました。

楓は潜入捜査官という割に、矢神家の中を引っ掻き回しただけで、真相解明にはあまり尽力していないような。結局は伯朗が犯人を見つけましたし。まぁそれが主人公の役割なんでしょうけど。

そう考えると、主人公とヒロインに魅力が足りないドラマでした。

 

まぁ、しかし毎回いろいろ考察するのは楽しかったです。やはりミステリーものは良いですね。

終わってブツブツと文句を言うことも多いですが、真相解明までの過程の面白さに意味があるのだと思います。

 

  

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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★第9話の感想はこちら!

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