こんにちは!malcoです。
「エルピス ー希望、あるいは災いー」第9話が放送されました。
以下、ネタバレを含む感想です。
視聴がまだの方はご注意ください。
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ネタバレ感想
今回は、村井(岡部たかし)の過去の話を交えつつ、岸本(眞栄田郷敦)が大門(山路和弘)の秘書の証言を得るという展開でした。
村井は大門が過去にもみ消した派閥議員のレイプ事件を追っていました。
しかし大門が副総理になったことで、スクープはお蔵入りに。村井は深夜バラエティに左遷。
そして、大門からもみ消しの指示を受けて実行した秘書・亨(迫田孝也)は、その罪悪感から大門の事務所を辞め、岸本に当時の話を証言。
その直後に死んでしまいました。
村井さんが爆発しちゃったなぁ。
俺は野心と欲望のバブル世代だなんて言ってたけど。
村井には村井の正義がちゃんとあったんですね。
一度はどうにか引っ込めたけど、2度目はもう無理で、爆発してしまった感じでした。
亨を引っ張り出して来たので、巻き込んでしまったという罪悪感もあったのかもしれません。
亨はおそらく大門に消されたのかな。
辞めた途端に存在ごと消去って。
なんて恐ろしい世界。
周囲の人を同じ人間だと思っていないんだろうな。
斎藤(鈴木亮平)は、いつか自分もそんな目に遭う可能性があるって、分かっているんだろうか。
それとも、消される側じゃなくて消す側に行けてしまうんだろうか。
どちらにしろ恐ろしい話です。
今回驚いたのは、NEWS8のディレクター・滝川(三浦貴大)が岸本のスクープをYouTuberに売ろうとしていたこと。
く、腐り切ってる…。
岸本があんなに必死に集めた情報を、本人の承諾もなく他人に売るって、どういう感覚?
そんな人が作ってる番組を、確かなものだと信用して見ている視聴者が哀れ。
まぁでも考えてもみれば、テレビ局だって資本主義社会の中の企業の一つでしかないし、その中で働いてる人の価値観だってそれぞれなのか。
報道にいるからって、みんながみんな正義感や使命感を持って動いてるとは限らなくて。
資本主義社会に生きてる限り、倫理観よりお金を選択することは、大なり小なり誰にでもあるのかもしれません。
さらに言えば、印象操作だと気付いていながら上の圧力に負けてニュースを読んだ恵那(長澤まさみ)や、レイプ事件のもみ消しを告発しようとしたけど途中で怖気付いた亨も、似たようなものを感じます。
自分の中にある倫理観や正義感とは違うものを選択してしまう。
心の奥では「良くないことだ」と思いつつ、さまざまな事情で仕方ないかって。
それは弱さだったり怠惰だったり欲だったり、いろいろだと思いますが。
そういうものに人は負けてしまうんだなぁ。
なんだか悲しくなってきました。
人間って、なんて複雑な生き物なんだろう。
さて、次回はついに最終回ですね。
最近めっきり松本死刑囚(片岡正二郎)が出てこなくなりました。
捻じ曲げられた彼の人生を変える話だったのに、置き去りになってる気がして少し悲しいな。
誰か、今の松本死刑囚に意思疎通を図ろうとしてる人は、いるんだろうか。
本人の気持ちや今考えてることなんて関係なく、塀の外で全然関係ない人たちが戦っていて、いつの間にか松本死刑囚を救う話ではなく、大門を倒す話になっていて。
でもまぁやっぱり大門は捕まってほしいし、岸本には報われてほしいです。
最後の最後に残るのが希望でありますように。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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