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映画「金メダル男」ネタバレなし!あらすじ&感想 シュールな笑いで楽しむ泉一の数奇な人生

 

こんにちは!malcoです。

ウッチャン原作・脚本・監督・主演の映画「金メダル男」を観てみました。

以下、ネタバレなしのあらすじと感想です。

 

 

金メダル男とは?

2016年に公開された日本映画です。ウッチャンナンチャン内村光良さんが原作・脚本・監督・主演を務めた作品です。最近はコンビで活動してるところは見ませんね。若い人は「ウッチャンナンチャン」を知らないのかなぁ。

ウッチャンが主人公・泉一役なのですが、若い頃の泉一はHey!Say!JUMPの知念侑李くんが演じています。知念くんが歳をとるとウッチャンになるんだろうか…とも思えましたが、柔らかい雰囲気とか、鼻のあたりとか、なんとなく似てなくもなかったです。

主題歌は桑田佳祐さんの「君への手紙」です。人生の憂いや温かさを感じる曲で、映画の世界観にマッチしています。さすが桑田さんだな〜。映画のラストで流れて、しんみりとしてしまいました。

 

ネタバレなしあらすじ

主人公は、東京オリンピックの年に生まれた秋田泉一です。

小学生の頃に徒競走で1等賞に輝いた泉一は、そこから「1等賞」に取り憑かれてしまいます。絵画や書道、地域で行われた火起こし大会など様々な事で1番を取り、神童と呼ばれていました。

しかし中学生の頃から、何でも1番だった泉一の人生が変化していきます。

入学後しばらくは、水泳部や剣道部などで活躍しますが、女子に惹かれると勝てなくなる事から部活を転々とし、どの部活に所属しても1番になれないどころかどんどん順位を落としていきます。

高校生、社会人と、その後も泉一の人生は挫折の連続で…というストーリーです。

 

ネタバレなし感想

「1等賞」に取り憑かれた男の話です。

十で神童十五で才子、二十過ぎれば只の人…そんなことわざを思い出さずにいられないストーリーでした。泉一の場合「只の人」と呼ぶには変わり者過ぎるかもしれませんが。

 

小さい頃、戦いごっこをすれば悪役をやらされ、どちらかと言えばのび太くんタイプに見える泉一が、徒競走で1等賞を取ってみんなに称賛され、その気持ち良さに取り憑かれてしまいます。

子どもの頃は、いろんな事にチャレンジして結果を残して喜ぶ姿が微笑ましかったです。微笑ましいからこそ、笑えるところも安心して笑えて。

しかし、それも少年時代まで。

挑戦するものにもよりますが、何年も打ち込んで努力し続けた人に、付け焼き刃の人間が叶うわけもなく。生きている年数が長くなればなるほど、それが顕著になるのは目に見えてますよね。

いろんな事ではなくて、1つのことで1番を目指し続けるっていう選択肢もあるのになぁと、何度も思いました。もちろん、それはそれで難しい事ですが。

彼はとにかくいろんな事に挑戦していろんな1番になりたいので、1つのことをやり続けることができません。そういう性格や考え方が、青年時代になると痛々しかったです。

ただ根性がないだけ、根気がないだけ。そうも思えましたが、決して彼は根性がないわけではないんですよね。むしろメンタルはかなり強いと思います。1等賞になるぞという執念も持ち続けているし。

それが泉一の個性。

発想が他の人と違うと考えるべきなのだと、そう捉えられるようになるまで時間がかかりました。

歳をとっても生き方を変えられない泉一を見て、仕方ないというか、どんなに辛くとも本人がそれを望むのであれば、そういう人生もありだろうと思えました。

なかなか他人から理解されない人生。時には精神科を勧められたりして。

「1等賞」になって注目されれば人が集まってきてこぞって称賛するけれど、それも長続きはせず、時が経てばみんな離れていってしまう。

そこに理解者が現れるかどうかで、ずいぶん人生は変わるものですね。

世の中の世知辛さや、常識から外れた人間に対する冷たい視線。

それでも自分の居場所を探して挑戦し続ける泉一の強さ。

世の中がどんなに冷たくても、自分の味方をしてくれる人がいる事の有り難さ。

そんな事を考えて、切なくなったり、しんみりできる作品でした。

 

ウッチャンらしく笑えるシーンも盛りだくさんでした。

他の人の評価を見てみたら厳しめの意見が多かったんですが、私はけっこう笑えました。

冒頭の著名人の格言の中に出川哲郎さんの言葉が混じってたりして。仲良しだな〜(´∀`)

シュールな笑いも良かったです。泉一の数奇な人生は、シュールな笑いなしでは辛すぎる…。

泉一の個性を受け入れられるかどうかで、笑えるかどうかも変わるのかもしれません。

 

この映画は2016年に公開されたものですが、その頃には2020年のオリンピックが延期になるなんて考えてもみませんでした。

作品中の出来事も含めて、世の中なにが起こるか分からないな〜としみじみ思いました。

泉一の半生を描いた物語なので、成長して環境が変わるにつれて登場人物もどんどんと変化していきます。その分、作品中の登場人物の数が多いのですが、ちょい役のキャストが豪華なのも注目ポイントです。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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