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映画「去年の冬、きみと別れ」ネタバレなし!あらすじ&感想 あなたは騙される? 狂人たちが集う、愛と狂気のサスペンス・ミステリー

こんにちは!malcoです。

映画「去年の冬、きみと別れ」が、dtvで見放題になってたので観てみました。

 

ネタバレなしあらすじ

盲目の女性が火事に巻き込まれて死亡するという事件が起こります。

その女性は、木原坂(斎藤工)という写真家の元で写真のモデルをやっており、撮影の時に使用した蝋燭が倒れ、燃え広がりました。

木原坂は誘拐・監禁を疑われ、殺人の容疑で逮捕・送検されますが、保護責任者遺棄致死罪となり、2ヶ月の執行猶予の判決が出ました。

 

時は経ち。

フリーライターの耶雲(岩田剛典)は、木原坂の事件を記事にしようと、ある出版社に企画を持ち込みます。

耶雲は木原坂を疑っていました。木原坂は執着心が強く、これまでにも問題を起こしている写真家でした。ネットの書き込みで「木原坂が炎に包まれた女性を撮影した」という噂を見つけ、殺害した可能性があると考えていたのです。

出版社の編集・小林(北村一輝)は、判決の出た事件であり、名誉毀損で訴えられる可能性があると断りますが、編集長が耶雲の企画を気に入り、耶雲は木原坂の密着取材をすることになります。そして木原坂のスタジオに出入りするようになり、夢中で彼の取材に取り組みます。

耶雲は、木原坂だけでなく、彼の関係者への取材もしていました。

関係者の証言で、木原坂の父親が自宅で強盗に襲われて殺害されたこと、幼かった木原坂と姉の朱里(浅見れいな)も巻き込まれて重症を負っていたことが判明します。犯人が捕まらず迷宮入りした事件に違和感を感じた耶雲は、木原坂姉弟の犯行を疑い…。

そんな中、結婚を控えていた耶雲は婚約者の百合子(山本美月)と喧嘩をしてしまいます。木原坂の密着取材が片付くまで結婚はできないと、耶雲が言い出したのです。

その様子を陰から見ていた木原坂は、後日、百合子の働くレストランに行き、彼女に写真のモデルになって欲しいと声をかけ…。

突如、百合子と連絡が取れなくなった耶雲は、木原坂を疑って警察に捜査を依頼しますが、百合子が自ら木原坂の元へ行ったと相手にされず…というストーリーです。

 

去年の冬、きみと別れ」とは?

中村文則さんの同名小説が原作です。

原作が「映像化不可能」と言われた叙述ミステリーであるため、映像化にあたって構成がかなり変更されており、映画独自の視点を持って制作されたそうです。

映画は「第二章」から始まり、その理由が後半で明かされていきます。

 

 

★原作はこちら 

 

ネタバレなし感想

ツッコミどころはあるものの、全体を通しては、なかなかおもしろかったです。

映画の宣伝の「すべての人がこの罠にハマる」というのを見て、何かあるのだろうと疑いながら見ましたが、中盤まで気付けませんでした。

私はミステリーが好きな割に鈍感な方なのでアレですが、ミステリーやサスペンスを観慣れている人なら、もっと早くに真相に気付けるでしょう。

逆に言えば、そういう作品を観慣れていない人はすっかり騙されてしまうのではないかと思いました。

個人的には「シックスセンス」や「ユージュアルサスペクツ」のような、ラストで「えーっ!」となるのを期待していたので、中盤でいろいろ分かってしまったのは残念でした。

「罠にハマる」という、いかにもな宣伝文句がなくて、普通のサスペンスだと思って観た方がもっとビックリできて、おもしろかったのかもしれません。

タイトルの意味は、本当に最後の最後まで分かりませんでした。

タイトルについては、主人公でないと理解できないようにも感じました。

 

登場人物が皆さん狂っていらっしゃいます。

誰も幸せになれないストーリー。

人が死ぬ話だから仕方ないですけど。

どんでん返しがある話は最後にスッキリしそうなものですが、全くスッキリできない…。

なんだか悶々として終わってしまいました。

誰が一番狂ってるかって大会のようで。

「私が一番狂ってるわ」と余裕ぶっていても、もっと狂ってるヤツには敵わないぞと。

狂ってしまう原因は人それぞれですが、憎しみから幸せは絶対に生まれないんだなと。

そんな絶望感が漂う作品でした。

 

主演は岩ちゃん。…だから観たってのもありますね^^;

耶雲の変わってしまう内面をしっかりと演じ分けていて、頑張ってるなぁと感じました。

難しい役だったでしょうに。

小林役は北村一輝さんでしたが、ちょっと違ったかな〜。もっと情けなさそうな雰囲気の役者さんの方が、不安定な感じがして良かったかも。

役柄として一番しっくりきたのは木原坂役の斎藤工さんでした。斉藤さんは何考えてるか分からない感じの芸術家とかカメラマンとか、似合うな〜。彼の見せる一番最後の表情が、おかしくて。なんとも言えない顔が印象的でした。

 

最近の自分の傾向としてはコメディやアクションばかりに走っていて、こういうダークなシリアス作品は観ていなかったので、これはこれで久々におもしろかったです。

若い頃ならもっと騙されて衝撃を受けていたと思います。

と同時に、歳を取って経験豊富になると、少しの事では驚かなくなるってのを再認識して、ちょっぴりヘコみましたとさ(´;ω;`)

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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