現実逃避は前向きに。

ウクレレ&ドラマ大好き主婦の徒然日記

ブラック企業に勤めていました。

現実逃避のススメ。と、本当に逃げなきゃいけない時のお話です。

 

1社目 P事務所

 

Long long time ago…

美術系の短大を卒業してすぐ、広告のデザイン事務所にイラストレーターとして入社しました。新卒だったので、「広告業界」がどういう世界なのか全く知らないまま…。

 

なんというか、あの業界自体がブラックなんですね。私が入社したP事務所は、大抵の場合12時過ぎるまでは帰れませんでした。深夜1〜2時位の退社が多かったと記憶しています。たまに早く終わることがあっても、必ずと言っていいほど社長が強制的にみんなを飲みに連れて行き、結局帰宅は3時とか4時とか…。(それでもP事務所はまだマシな方らしく、3日も1週間も家に帰れない会社もあるのだとか。社内にシャワールームと仮眠ベッドがあるらしいです^^;)

徹夜も何度かありましたし、昼食を取る暇もなくて1日2食で平均睡眠時間3時間という日が続いたこともありました。そして、だんだん朝が来るのが怖くなり、朝家を出るのが怖くなっていきました。

 

勤務状況にプラスして辛かったのが、社長の「パワハラ」です。ワンマンタイプの女社長で、イライラを周囲に撒き散らす感じの人でした。特に私は社長から集中攻撃を浴びており、「イライラする」とか「トロい」とか、よく言われていました。他の社員にはそんなに酷くなかったんですけどね。よっぽど私の要領が悪かったんだと思います。何も知らない「新卒のお嬢さん」だったので。

 

そんなこんなで「社会の厳しさ」というヤツにドカンとやられ、入社から9ヶ月ほど経ったある休日の朝、突然ベッドから起き上がれなくなったのです。何というか、力が入らない。動かそうとするとフルフル震える感じです。身体が休みたがってるんだと思い、取り敢えず寝ておくことに。途中、吐き気を催してトイレまで這って行って、でも何も食べてないので何も出て来ず、また戻って横になって…。夕方頃にやっと動けるようになったので、何か栄養のあるものを食べなければと、コンビニでチキンの入ったサラダを買って来ました。「私、なんのために生きてるんだろう」と急に情けなくなって、泣きながら食べたのを覚えています。

その時、会社を辞めようと決心し、入社からちょうど一年で退職しました。

 

この時期は、趣味だの現実逃避だの言っている余裕なんてありませんでした。毎日が必死で。現実の中で「本当に逃げなければいけない」状況だったんだと思っています。

 

2社目 K社

 

P事務所を退職して1年間フリーターとして過ごし、少し元気になった私は「やっぱり何か作る仕事がしたい(デザイン系)」と思い、今度は求人情報誌の出版を手がけるK社にDTPオペレーターとして入社しました。この会社もなかなかのブラックでした。退社はだいたい深夜。裁量労働制なので、残業しても給与は変動しません。まぁでも、そこは納得して入社したのでいいんです。

うんざりしたのは社内の雰囲気の悪さですね。売り上げ重視の「ザ・営業会社」で、営業部の社員(特に役職者)が威張り散らし、私たち制作部は虐げられていました。締め切りや社内規定などはあってないようなもので、顧客の我が儘を第一に考える営業スタイルでした。こちらから苦情を言うと「だったらお前が営業してこい」と、営業の研修として100件ローラーをさせられるので誰も何も言えず…。

営業内の雰囲気も決して良いわけではなく、営業の偉い人たちが休憩室で(他に人にも聞こえてるのに)部下の悪口を言ってバカ笑いをしているような、とんでもない会社でした。(それなのに「人間力が大切だ!人間力をつけろ!」と説教する営業上長。オマエがな!)

そんな会社なので社員の入れ替わりが激しく、仲間はどんどん辞めていきましたが、私は「今度こそ頑張る」と決めていたので、出産で退職するまで約10年間勤めました。

 

P事務所よりK社がマシだったのは、昼休憩がきちんと取れることと、たまに退社が早いこともあり、そんな時でもきちんと家に帰れるところ。(無理やり飲みに連れて行かれない)そして、パワハラが私1人に集中せず、他の社員と同等の立場で仕事ができたことです。まぁ、P事務所で辛い目にあっていたので、慣れていたというのもあるかもしれません^^;

 

そんな中で、私の1番の楽しみは昼休憩中の読書でした。1時間の休憩の間、ランチを食べながらずっと小説を読んでいました。たまには同僚とランチもしましたが、ブラックな会社なので、大抵の話題は仕事の愚痴。たまには憂さ晴らしになっていいのですが、愚痴がヒートアップしすぎると、会社に戻るのが嫌で嫌でたまらなくなるのです。

それに引き換え、読書は小説の中にどっぷり浸かることができ、昼休憩が終わった時には、なんだか丸一日くらい別の世界で過ごしたような不思議な感覚でした。なんか1日得した気分♪で会社に戻れるのです。

ある時「あー、これは現実逃避ってヤツだな」と気づきました。営業や我が儘な客とのうんざりするようなやり取りや、社内の殺伐とした雰囲気から逃げるための。その頃は「現実逃避」ってなんだか心の弱い人間のすること?みたいなイメージがあって、P事務所から逃げ出した自分は弱くてダメな人間なのではと悩んだこともありました。でもでも、「現実逃避」をする事で気持ちがリセットされて、少しでもテンションが上がるなら、その方がいい。おかげで少し前向きになれる気がする。これって、私の人生に必要なこと!と改心したのです。(大げさ)

 

逃げるって、意外と大切

 

初めのP事務所の場合は、とにかく余裕がなさすぎて、心も身体も疲れていくばかりでした。もっと頑張ればイラストレーターとして成長できたのでしょう。でも反対に、心も身体も病んで、取り返しの付かない状態になった可能性もあるのです。そんな時は、本当の意味で逃げていい。そう思います。せめて「現実逃避」をする時間を持てるくらいの余裕は欲しいものです。

「現実逃避」をする上で大切なのは、ただ何となく好きなことをするのではなく、「私には自分を受け入れてくれる優しい世界=逃げ場があるんだ」と意識することかな、と感じています。

それは趣味でも家庭や友達などの人間関係でも、何でもいいです。

人生、いざって時には頑張ることも必要だし、逃げ続けていても何も解決しないこともあります。でも逃げ場があると意識するだけで、ちょっと気持ちが楽になったり、心の支えになったりするものだな〜と。そうやって心の陰と陽のバランスを取るのです。

 

あ、ちなみに、こんな偉そうに述べていますが、決して心理学とかに通じているわけではありません(・・;)

全て、私の実体験の中で感じた事をお伝えしているだけなので、科学的な根拠は全くありませんので、ご了承くださいませ。

 

そんなわけで、皆さん、前向きに!しっかり現実逃避していきましょう!!