こんにちは!malcoです。
「海に眠るダイヤモンド」第9話(最終回)が放送されました。
以下、ネタバレを含む感想です。
視聴がまだの方はご注意ください。
★前回の感想はこちら!
ざっくりあらすじ
2018年、東京。賢将の息子・孝明(滝藤賢一)に連絡を取った玲央(神木隆之介)たちは、鉄平(神木隆之介)の日記は賢将の死後に孝明からいづみ(宮本信子)に渡されたもので、11冊目があることを知る。日記を孝明から受け取ったのは澤田(酒向芳)だった。
逃げようとする澤田を捕まえ、事情を説明するよう迫ると、自らの正体を明かす。澤田は妻の苗字で、結婚する前の名は荒木誠であった。澤田は、母・リナから聞いた「あの夜」以降のことを話し、隠し持っていた11冊目の日記も渡した。
1965年、新しい坑道の整備が進む端島。
誠の通院でリナ(池田エライザ)と長崎に行っている鉄平は、リナとの関係を噂されていた。虎次郎(前原瑞樹)から朝子(杉咲花)との「これから」について信じていいのかと聞かれ、頷く鉄平。
ある日、朝子を呼び出した鉄平は、プロポーズをするつもりだった。しかし、荒木家で誠が誘拐されるという事件が発生。門野鉄(若林時英)の写真と「誰が殺した?」というメッセージが置かれていた。鉄平は、向かいの空き部屋に潜んでいると思われる犯人と連絡を取ると、話をしに向かう。誠を誘拐した犯人は、門野鉄の兄貴分のヤクザだった。鉄平が誠の父親で、鉄を殺したと思い込んでいるヤクザは、事情を説明しても理解しようとせず、誠を殺そうとしたため、鉄平は自分が殺したと言ってしまう。そして、ヤクザの隙を見て誠を取り戻し、リナと一緒に小舟で端島から逃げていく。
待ち合わせ場所で鉄平を待ち続けた朝子。朝を迎えても鉄平は来なかった。
端島に一人残されたハル(中嶋朋子)は島を出ることになり、親戚を頼って、リナと誠と3人で暮らした。ヤクザに追われる身となった鉄平は、一人で転々と住居と職を変えながら生きていった。
鉄平はずっと追われ続け、各地を転々としていたが、1973年になり端島が閉山されることが決定すると、鉄平は端島の様子を知るため、賢将(清水尋也)に連絡を取る。賢将に全ての事情を打ち明け、自らの職を転々とした経験を活かして、鉱員たちの再就職先を紹介。朝子が結婚したことも知る。何度か賢将と会って情報交換し、端島での出来事を記した10冊の日記を託す。その時に、日記の一部を破った鉄平。そのページには朝子のことが書かれていた。
その後、間もなく端島は閉山。全ての島民が島を出た。
一方、2018年では玲央といづみが長崎を訪れていた。船をチャーターし、今度こそ端島に渡る。船長は端島鉱員の子孫で、食堂の朝子のことを知っていた。元島民だからと、特別に島内を案内してくれる。食堂と外勤詰所の前まで来て感極まるいづみ。それを見た船長は、端島が世界遺産に登録される前に、外勤だったという男性を船に乗せて来たという話をする。その男性は「入れなくなる前にどうしても」と言って、上の方の階に「ダイヤモンド」を置きに行ったのだという。いづみは廃屋に入ろうとするが、危険だからと船長や玲央に止められるのだった。
ホテルに戻ったいづみは塞ぎ込んでいた。玲央は、孝明から送られてきた端島の映像を見せる。そこには若かりし頃の朝子や進平が映っていた。そして、鉄平の姿も。鉄平とそっくりだと言われていた玲央だったが、映像の鉄平は全く似ておらず、驚く玲央。
その後、船長からの連絡で鉄平の住所が判明。訪ねてみると、鉄平はすでに亡くなっていた。鉄平が住んでいた家は長崎市に寄贈されて、地域の寄合所になっていた。鉄平の葬式には賢将が弔問しており、遺品は全て賢将に渡された。鉄平が家を購入したのは1990年ごろだと聞き、転々とする暮らしから解放されたのだと安堵する玲央。
端島を臨む鉄平の家の庭には、コスモスの花が咲き乱れていた。
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ネタバレ感想
終わってしまいました。
悲しい悲しい結末でした。
最後は号泣だったなぁ。
コスモス、鉄平だけで植えたんだ。
そのコスモスと端島を独りで見ながら過ごした晩年。
悲しすぎる。
1990年頃に家を購入したから、追われる生活が終わったんだねって言ってたけど。
1965年から逃げ続けてたんだから、25年も逃亡生活を送ってたんですよ。
25年て。撤廃される前の時効と同じ年数。
進平(斎藤工)の犯した殺人の時効を、鉄平が成立させた感じ。
冤罪だけど…。
そして、しつこすぎるヤクザたち。
リナの事情がどうであれ、誠が誘拐されたときに警察を頼っていれば、未来も変わっていたのかもしれないなぁと思ってしまいました。
まぁ、誠の命があったかどうかは分からないけど。
誠はサワダージでしたね。
年齢が、ちょっと…。
誠は2018年の時点で55歳くらいのはずなんだけど、酒向さんだと10歳以上も年上なんですよね。
誠は苦労したから老けた設定?
まぁ、いいんだけど。
11冊目の日記を隠していたなんて。
全てを知っていながら、何も知らないフリをしていたなんて。
サワダージめ!
でも、イケガヤを解雇されなくて良かったな。
私が一番気になっていたのは、鉄平と玲央の関係なんですが。
なんと、他人でした。
映像を見た瞬間、ショックでしたよ。
あれ?神木くん?え?神木くんだよね?ボケてるから別人に見えるのかな?
…本当に別人だとは。
私はこれまで一体、誰を追いかけていたのか…。
いづみが玲央に言った「人生変えたくないか」という言葉が鉄平とリンクしてたのは、「朝子が外勤みたいに声をかけたかった=鉄平に言われていた」ということだったようです。
うーん、ちょっと無理がある伏線回収でした。
それに、その言葉を鉄平がリナに言わなかったら、一生逃げ続ける羽目にならずに済んだかもしれないのに。
リナの人生を変えようとして、鉄平自らの人生も変えてしまいました。
なんという皮肉。
そう考えると、このドラマから得られる教訓は「ワケありっぽい女性には迂闊に関わるな」かな(ー ー;)
最後は、タイトルが回収されました。
昔の端島の「海に眠るダイヤモンド」は石炭のことでしたが、2018年では端島に置き去りにされた「ギヤマン」でした。
海と同じ青色の美しいギヤマン。
鉄平自らが作ったギヤマン。
長崎の病院の待ち時間が長すぎる。
鉄平のギヤマンを、朝子が手にすることは叶いませんでした。
誰もいない端島で、一度も花をさしてもらえることなく、ただそこに在り続けるギヤマン。
鉄平の孤独とリンクして、もう、本当に悲しすぎて。また泣けてきました。
鉄平の自己犠牲の上に、みんなの幸せが成り立っている気がして。
はぁ。なんでこんなに悲しい話を作ったんかな〜。
ツラい最終回でした。
できればもう少し救いが欲しかったな…(;ω;)
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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