こんにちは!malcoです。
「エルピス ー希望、あるいは災いー」第10話(最終回)が放送されました。
以下、ネタバレを含む感想です。
視聴がまだの方はご注意ください。
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ネタバレ感想
最終回でした。
八頭尾山の殺人事件は、一応カタが付きましたね。
大門(山路和弘)は倒せなかったけど。
松本さん(片岡正二郎)は解放されました。
最後にチェリーさん(三浦透子)が玉ねぎ切っていたので、なんだろうと思っていたら。
カレーを作っていました。
ちょっとホロリとしましたね。
そして、松本さんの名前にやっと「死刑囚」と付けなくて良くなりました。
ブログを書く際、最初の頃は意識をしていなかったんですけど、途中からずっと故意的に「死刑囚」と付けていました。
何故かって、何ひとつ悪いことをしていなくても、松本さんは「死刑囚」という立場から逃れられないんだなと思ったから。
その人の真の姿と肩書きは決して「イコール」ではない。
これは普通によくある話ですよね。
先生とか呼ばれていたって、全然立派じゃない人だっているし。
部長とか社長とか呼ばれてても、そんなに能力のない人だっているし。
でも、その立場でいる限りその肩書きで呼ばれ続ける。
そしてその肩書きで呼ばれる限り、中身がどうであれ、大衆の印象は肩書きに引きずられてしまうんですよね。
肩書きって何なんだろうって思います。
虚しいですね。
さて、今回は前回までとは打って変わって、強気な恵那(長澤まさみ)と弱気な岸本(眞栄田郷敦)という構図でした。
なんだかものすごく久しぶり。1話以来かな?
岸本が強さを失った途端に、恵那が強さを取り戻すというのが良かったですね。
お互いに補い合える感じ。
岸本は恵那を信じていたと言っていましたが、恵那もまた岸本を信じていたようです。
だからこそ、岸本に全てを任せて弱さを見せてしまえたのかも。
甘えられるというか、委ねられるというか。
そんな恵那と岸本の関係から、最後に希望を残して着地できました。
希望とは誰かを信じられることである。
「信じる者は救われる」って言葉がありますよね。
これって日本のことわざだと思っていたんですが、実は聖書の言葉なんだそうです。
若い頃はこの言葉について「宗教に勧誘する怪しい言葉」というイメージを持っていたのですが、四十も半ばの今となっては「信じられるものがあるというのは心の平穏をもたらすんだな」と思えます。
というか、ずっと疑心暗鬼で生きていくのは辛すぎる。
「信じられるもの=安心できるもの」かな。
明日死ぬかもと毎日思っていたら、明日が来るのが苦痛になる。
そう考えると、死刑囚として毎日を送っていた松本さんは、どれだけ希望のない毎日を送っていたんだろう。
出所して、チェリーさんが待っていてくれて、カレーが食べられて。
本当に良かったなぁ(;ω;)
引っかかった点としては、斎藤(鈴木亮平)のホンネが最後までイマイチ分からなかったこと。
どうして彼は報道を辞めて、大門の所に行ったんだろう。
「この国の行く末を案じている」というのはホンネだとして。
もっとマシな議員がおらんかったんかな´д` ;
犯罪はもみ消して、都合の悪い人は殺してしまうような議員ですよ。
そんな大門を選択した斎藤を信じるのは難しいなぁ。
あんた、見る目あるの?と思っちゃう。
大門の下にいて、いろんな不正を見逃しながら、いろんな不正に加担しながら、国を救える政治家になれるんだろうか。
それとも大門の犬として、恵那を止めるために口八丁なことを言っただけだったのか。
どっちだったんでしょうか。
NEWS8の放送前、局を出てきた岸本と車で電話をする斎藤の目が合ったシーン。
あれはどういう意味だったのか。
気になるけど、全然わかりません。
ずっと「どっちなのか」曖昧だった斎藤でしたが、最終回まで曖昧で謎のまま終わってしまいました。
とはいえ、恵那と岸本は仲直りできたし、村井(岡部たかし)と岸本が一緒に働くという楽しいオチまでついて、大門は捕まらなくてもそこそこハッピーエンドで良かったです。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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