こんにちは!malcoです。
「俺の家の話」第3話が放送されました。
以下、簡単なあらすじとネタバレ含む感想です。
視聴がまだの方はご注意ください。
★第2話の感想はこちら!
ざっくりあらすじ
スーパー多摩自マンに扮してリングに上がった寿一(長瀬智也)。試合を終えると、寿限無(桐谷健太)から「宗家が病院に運ばれた」と連絡が入ります。寿一は急ぎ病院に向かいます。寿三郎(西田敏行)は無事だったものの、家を空けた理由を言えない寿一は、兄弟たちから責められて、ひたすら謝るしかありません。
病院で医者から寿三郎にはリハビリが必要と言われ、シルバーカーの購入を検討します。介護支援専門員の末広(荒川良々)から「介護はイベントだと思った方がいい」と、気軽に介護用品を試してみるよう勧められます。
その後、退院してきた寿三郎を迎え、子どもたちがシルバーカーをプレゼントしますが、そんなジジくさい物は使わないと一蹴する寿三郎。そして、エンディングノートを作ったのだとみんなに見せます。エンディングノートにはさくら(戸田恵梨香)と一緒にやりたいことがたくさん書かれてありました。その中に「家族旅行」という文字を見つける寿一。
寿一は寿限無に、能とプロレスを両立できないかと相談します。しかし、能は神様に奉納する芸能であり、それを司るのが宗家で観山家に生まれた人間の宿命だと説明する寿限無。プロレスなんてやって怪我をしたら舞台に立てないから絶対ダメだと言いながら、宅配のバイトに出かけていきます。
寿限無が出かけた隙に、さんたまプロレスのメンバーが観山家を訪ねてきます。スター選手の不在で経営難に陥っているため、寿一に戻って来てほいしいと頭を下げる堀(三宅弘城)たち。
能とプロレスの板挟みで悩む寿一。面会日に、秀生(羽村仁成)と能の話をします。能もおじいちゃんの家も好きだと話す秀生に、寿一は能も自分の家も嫌いだったと話します。一度も褒められた事がないと嘆く寿一に、秀生は「確かに、じっとしてる父ちゃんってかっこよくない」と言います。それを聞いて、寿一はプロレスへの復帰を決意するのでした。
能の稽古をしながら、さんたまプロレスにも通う寿一。正体を隠すことを条件に、覆面レスラーとして復帰することになりました。その名も「スーパー世阿弥マシン」。スーパー世阿弥マシンはリングで大活躍し、鮮烈なデビューを飾ります。そして寿一は、そのファイトマネーで家族旅行のための積み立て貯金を始めるのでした。
ある日、寿一はさくらから寿三郎が「観山家の財産の全てをさくらに譲渡する」という遺言状を書いているという相談を受けます。書いたことを忘れて何通も書いて困っているのだと。もう少し婚約者のフリをしてほしいと頼む寿一。そこでさくらは、月3万円で婚約者のフリをすることに。お金にシビアなさくらは、幼少期から貧しい暮らしを強いられていました。父は病気で亡くなり、残ったのは多額の借金のみ。母は何度か再婚しますが、選ぶのはいつもDV男やアル中などロクデナシばかり。兄は家を出て行き、母親は出かける前にいつも500円を渡して何日も帰らない事もありました。お金じゃ買えないものもあるけど、お金でしか解決できない問題もあると、さくらは幼い頃に学んだのでした。
そんな中、寿三郎の症状が改善して要介護1から要支援2に下がります。それを受けて、踊介(永山絢斗)は「今なら理解できるのでは」と、さくらの事を話そうとします。一同は気まずい雰囲気に…。さくらが散歩に行こうと寿三郎を連れ出そうとすると、寿三郎はシルバーカーを押していくと言います。無理をしないと二度と能舞台に立てないと言って、散歩に出る寿三郎。
散歩中、他人行儀な寿三郎をさくらが怪訝に思っていると、寿三郎は「子ども達の前では今まで通り恋人でいてほしい」と言います。そして「死に方が分からない。自分で広げた風呂敷の畳み方が分からない」と弱音を吐く寿三郎。自分でも畳まなくても子ども達が畳んでくれると言うさくらに、寿三郎は「父親なのだから自分で畳まなければ」と答えるのでした。
一方、寿一はスーパー世阿弥マンの姿で試合会場にいました。そこで寿三郎に出くわし、驚く寿一。寿三郎は、目の前にいるのが寿一だとは気がつきません。寿三郎が去った後、さくらから「プロレスを見るから帰りが遅くなる」という連絡が来ます。動揺しつつ、寿一はリングに上がります。寿三郎とさくらは観客席にいました。2人に顔を見せないように苦労しながらも、寿一はどうにか試合を終えます。
帰宅後。寿三郎はお風呂中に、プロレスを見に行った話をします。スーパー世阿弥マンを「体幹の強いレスラー。プロレスなんかやめて能をやればいい」と褒める寿三郎。密かに嬉しそうに笑う寿一。脱衣場でエンディングノートを開いた寿一は、そこに「もう一度舞台に立つ」と書かれているのを発見して…というストーリーです。
ネタバレ感想
スーパー世阿弥マシンが最高でした。
顔を隠してコソコソとプロレスをやる事によって、初めて父から褒められた寿一…。
複雑ですね〜。
罪悪感もあるのだろうけど、やっぱり嬉しいだろうし。
でも、こんな事をしないと褒められないのかと思うと、悲しい気もします。
私は母親から褒められた記憶がほとんどないのですが、出産の時に「あんたは根性があるから大丈夫よ」と言ってくれて、それが忘れられません。
それだけで本当に大丈夫だと思えるのだから、子どもにとって親の言葉って本当に大切だなと感じます。
さくらの「私の家の話」も面白かったです。
能が再現VTRみたいになっていて、さくらの少し冷めた感じがあの雰囲気にぴったりでした。
ちょっと「すゑひろがりず」を思い出しましたけど^^;
寿三郎は「さくらには恋愛感情がなかった」というのを覚えていたようです。
忘れたフリをしていたんですね。
認知症だからって「どうせ忘れてるんだろう」とか「すぐ忘れるだろう」なんて、容易に思ってはいけませんね(ー ー;)
「介護はイベント。日常だと思うと辛くなる」といのもズシンと来ました。
そうか〜。そういうものなのかな。
舞(江口のりこ)が「死ぬまで婚約者のふりしてもらったら」とか「いずれ終わるんだし、楽しまなきゃ」とか言って、言いすぎでしたと謝るシーン。
笑えるんだけど、笑っていいものやらどうなのやら…。
終わりが見えない事って辛いんですよね。育児でもよくそう思います。
しかし介護の場合、終わってしまうっていうのは、亡くなってしまうって事なわけで…。
そこのジレンマは、経験しないと分からないのだろうな〜。
寿一は介護もあるのに、能の稽古もやって、プロレスもやって…。
二足どころか三足も草鞋を履いてしまって。
大丈夫なんでしょうか。
寿限無は「怪我が怖くてスーパー銭湯にも行けない」と言いながら宅配のバイトに行っちゃうし。
あのシーンは面白かったです(^^)
寿三郎は自分で風呂敷を畳むと言っていましたが、その行方も気になります。
残された時間でできる事は、限られているように思います。
以前、サザンの桑田さんが「50歳を過ぎたら死に様を考えるようになった」と言っていて、50歳になられたミスチルの桜井さんも、少し前に同じような事を言ってました。
私はまだ40代ですが、50歳を越えるとそうなるのかなと考えたりします。
自分の風呂敷を畳む準備とでも言いましょうか。
どうやって畳んで行こうかと、あとどのくらいの時間があるのかと、そんな事を考える時期が来るのでしょうね。
寿三郎は、今まで考えて来なかったのかなぁ…なんて思った第3話でした。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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