こんにちは!malcoです。
「俺の家の話」第10話(最終回)が放送されました。
以下、簡単なあらすじとネタバレ含む感想です。
視聴がまだの方はご注意ください。
★第9話の感想はこちら!
ざっくりあらすじ
2022年1月15日。いつも通り、家族で食卓を囲む観山家。寿三郎(西田敏行)は、年末の引退試合が散々だったと寿一(長瀬智也)に話しかけます。それを聞いて、微妙な雰囲気になる一同。
寿一は、翌日の新春能楽会のための稽古に追われていました。寿三郎に稽古をつけてもらい、夜になっても1人で稽古をしていると、寿限無(桐谷健太)に電気を消されてしまう寿一。
翌日の新春能楽会。出番が近づいても寿一が会場に来ず、寿三郎は不審に思います。さらに、弟子たちに「ご愁傷様でした」と言われ、誰か死んだのかと疑問を持つ寿三郎。控室に行くと、シテ方の衣装をつける寿限無の姿に驚きます。なぜ、寿一が着るはずの衣装を寿限無が着ているのか。どうしてまだ寿一は来ないのか。焦って取り乱す寿三郎に、さくら(戸田恵梨香)は「亡くなったの」と告げます。
2021年12月31日。ホセと対戦した引退試合で、試合中に事故にあった寿一は救急搬送され、そのまま病院でなくなっていたのです。享年42歳。葬儀も火葬も済んだのに、寿一も寿三郎もその事を受け入れられていませんでした。
新春能楽会で舞台に立つことになった寿三郎。しかし、本番中に寿三郎の後ろに寿一が出てきてしまいます。寿三郎が、さくらに寿一が死んだと言われたのだと話すと、寿一は「やっぱりそうか。なんか変だと思った」と薄々気が付いていた様子。寿一の死について、寿三郎には思い当たる節がありました。母親の月命日で墓参りに行った日。2人で歩いて帰っていた時に、連続で何度も青信号になったり、スクラッチで5万円当たったり、ずっとファンだった藤田ニコルに会えたり…。帰宅すると、お歳暮で松前漬けが届いていました。あまりに良いことが起こりすぎた寿三郎は「これを食べたら死ぬ」と不安に駆られ、寿一に「お前代わりに食べろよ」と言います。そうして、寿三郎の代わりに松前漬けを食べた寿一。
自分の代わりに松前漬けを食べたから、自分の代わりに死んだのだと話し、寿三郎は謝ります。
さらに寿三郎は「寿一はよくやった」と褒めます。「みんなを笑顔にして、奮い立たせてくれて、人様の分まで戦って、舞って、怪我して、笑って。国の宝にはなれなかったけど、家の宝にはなれた。お前は観山家の人間家宝だ」と言って泣く寿三郎。
褒められた寿一は、寿三郎の前から姿を消して…というストーリーです。
ネタバレ感想
何とも切ない最終回でした。
「寿一が死ぬのではないか」と噂されていたのは知っていました。
でも、そんなわけないじゃん…と思っていたのに。
本当に死んでしまうなんて全く予想してなかったし、心の準備もできてませんでした。
まさかこんな展開になってしまうとは。
寿三郎が生きてるのに、寿一が死んしまうなんて、こんな結末。
誰が予想できたでしょうか。
でも今考えてみると、ちょいちょいヒントはあったんですよね。
隅田川の親子の話で「俺だったら出てくるよ。だって会いてぇもん」とか。
「離見の見」とか。
思い出してみると、なるほどと思うんだけれど。
心にポッカーンと穴が空いた気分です。
ちょっと正直、自分の中で処理しきれずに感想を書いています。
そして、今後も処理しきれる自信がないです。
寿三郎のためにやった事が全て自分の葬儀に活かされてしまうなんて。
皮肉すぎる…。
それに、能かプロレスかとか、誰が宗家を継ぐのかとか。
あんなに散々悩んで揉めたのに?
全部なし?
てっきり、能や介護を通して「親から子へ何を伝えるか」とか「子どもがどう受け取っていくのか」というのがテーマだとばかり思っていたので、そういう意味では肩透かしでした。
最後は寿三郎に褒めてもらえたけど。
感動的なシーンではあったけど。
死んでから褒めてもらってもなぁ、と思ってしまう。
親から褒めてもらった記憶って、人生の辛い場面を乗り越えるための糧になると思うんですよ。
それが、成仏するために…だなんて。
なんて悲しい。
私の母は、よく「子どもが親よりも先に死ぬのが1番の親不孝だ。だから親よりも先に死ぬな」と言っていました。
私自身も、子どもが自分の代わり死ぬくらいなら、自分が死にたいです。
「俺の代わりに死んでくれたんだよなぁ」なんて言っていたけれど、きっと寿三郎もそうだったんじゃないのかなぁと。
そんな事を考えながら、今さら涙が出てきました。
寿一は嵐のような男でした。
突然現れて、家の中を引っ掻き回して、去っていく。
「スカイツリーのような長男」という大きなインパクトは残したけれど。
それまで25年間もいなかった人だから、死んだ後もあっさりと問題なく進んで、収まるべき場所に収まるという…。
普段あまり会わない人が死んでしまった時、もちろんその時は悲しいのだけれど、日常に戻ってしまうと、いなくなったことに違和感なく元の生活を送ることができてしまう…というような、そんな類の寂しさと虚しさも感じました。
でも寿三郎の前から消えた後も、さくらの前やさんたまのリングに出てくるのが寿一らしいな。
そういう場面には、少し救われた気がします。
どんなに悲しい結末でも、あくまでコメディとして描かれていくのは、このドラマならではでした。
お葬式もグダグダでしたし^^;
葬式や火葬場のシーンまで笑わせるなんて、最後までドリフでした。
伏線の回収具合などの面では物凄く上手い脚本で、さすがだな〜と思うのですが。
でもやっぱり主人公が死んじゃう話はイヤなんだよな〜(;ω;)
そういう面では微妙な最終回でした。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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