こんにちは!malcoです。
「トップナイフ 天才脳外科医の条件」第5話が放送されました。
第5話は西郡回でした。西郡先生の苦悩が切なかったですね。キャストの永山絢斗さんの演技が良かったな〜。コメディもかわいい役も上手で、こんなシリアスでしんどい役もできる…。だいぶファンになってきました(o^^o)
以下、あらすじはありませんが、ネタバレ含む感想です。視聴がまだの方はご注意ください。
才能とはなんぞや
今回の患者2人はどちらも脳腫瘍でした。1人は聴神経と顔面神経の周りに腫瘍ができたピアニスト・景浦。もう1人は脳腫瘍の影響で後天性のサヴァン症候群を発症した自称ピアノ講師・根岸。
「天才」と「平凡」の間で苦しむ患者2人と西郡(永山絢斗)の話でした。
根岸の場合
100か0か、どっちかしかないと思っているように見えました。
才能があれば100でバラ色人生、なければ0で死んだ方がマシ。
才能がなければダメだと。私も若い頃はそんな風に思っていた時もありました。なんで自分には才能がないんだろう、とか。
でも結局、天才と呼ばれる景浦にも苦悩はあったわけで、そんなに簡単なものではないのだと思います。そして根岸は、それを分かっていない感じでした。
「天才」という言葉が安易に使われますが、私は歳を取るに連れてこの言葉が嫌いになりました。「天才」って言葉は良くないと思うんですよね。天に与えられた能力みたいなイメージを与える字面。これが自分に備わっていると勘違いしてしまうと、努力や工夫を怠ってしまうような気がします。
景浦の場合
一方で、天才ピアニストの景浦は、自分の優れた能力を失う事を恐れていました。音楽の才能だけではなく、容姿の方も含めてです。
持てるものが多ければ多いほど、失うのが怖くなる…って感じかな?
こんな格言があったような気がしますが…詳細は覚えてません(^^;
無事にオペを終えた景浦は、これからまた元の生活に戻るんでしょうか。容姿なんて歳をとれば衰えてしまうのにね。せっかく評価されていた音楽のことは案外どうでも良くて、親からもらった美貌によって得た人気だけに頼って、しがみつくのかな。
そんな人生は、何だか虚しいな。
天才だとか、容姿が優れているとか、周りから言い続けられて、その言葉に踊らされて生きていく。
才能という言葉は、呪いのようだと感じました。
西郡の場合
西郡は、根岸とはちょっと違いました。少なくとも西郡は努力を惜しみません。失敗の怖さも知っています。
「ちょっとじゃない。必死でがんばれ」という言葉が印象的でした。彼がこれまで必死で頑張ってきたのが分かります。
でもお母さんが凄い人すぎて、DNAを受け継いだ自分にもトップになれる才能がある、あるはずだ、いやなければ困る…と。そんな焦りのようなものが感じられました。
西郡にとって「才能」とは、お母さんにかけられた呪いです。
そして「自分はできる」とイキがって、くも膜下出血のオペをした結果、大量出血を招いてしまい、またもや黒岩(椎名桔平)に救ってもらう羽目になりました。またもや黒岩との差を見せつけられた西郡。失意の果てに、自分は平凡な医者だと認めました。
…切ない。悔しい気持ちも分かる(;ω;)
けれど、彼が成長した瞬間だったのだと思いたいですね〜。
自分は特別ではなく、平凡だ。だから努力するしかないし、誰よりも完璧に準備するしかないし、経験を積むしかない、のだと思います。
自分にできる事とできない事を正確に見極めて、でき得る限りの最善を尽くす。根拠のない自信とプライドは邪魔なだけです。
深山(天海祐希)のナレーションにもありましたが、まさにここからがスタート。どうせ俺は才能ないし…とヤサグレずに、前向きに頑張る西郡先生が見たいな。
そもそも黒岩や深山は、西郡よりも歳も経験も上なので、敵わなくて当たり前。才能のあるなしを考えるよりも、周囲に凄い人たちがいることに感謝して、1つでも多くの事を吸収する方が、よっぽど成長できると思います。
でも、黒岩や深山にタメ口をきく「空気読めない西郡」も好きなので、そこはそのままでも良いんだけど( ´∀`)
ドラマのタイトルにも「天才」とあるので、「天才とは、才能とはなんぞや」 というのは、このドラマのテーマの1つなのかもしれませんね。
40も過ぎれば才能なんてことはもう考えないので、ずいぶん楽な気がします。(体はしんどいですが)
自分と他人との間に優劣をつけて、その狭間で戦いながら生きるのはしんどいです。そこで戦い続ける人もいるけれど、そんな生き方ばかりじゃなくても良いんじゃないかな。
誰でもいろいろ大変な事はあるれど、好きな事を純粋に楽しめる時間があるってだけで、人生はそこそこ上々になるよね。←これがこのブログのテーマなのです(^^)
そんな事を考えさせられる話でした。
うーん、説教臭くてゴメン(-。-;
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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