現実逃避は前向きに。

ウクレレ&ドラマ大好き主婦の徒然日記

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NHK連続テレビ小説「虎に翼」最終回が終わってまとめ感想 小難しいテーマを明るく面白く。終盤は違和感が残りました

 

こんにちは!malcoです。

NHK連続テレビ小説「虎に翼」が最終回を迎えました。

全体のまとめ感想をちょっぴり書いておこうと思います。

以下、ネタバレを含む感想です。

視聴がまだの方はご注意ください。

 

ネタバレ感想

全体としては、とても面白かったです。

ものすごく笑ったし。泣いたし。号泣もしたし。

朝ドラで必ず号泣させられるのは、主人公の家族や大切な人が亡くなるシーンが必ずあるからですよね。

お兄ちゃんが出征する時も、優三のときも、はるが亡くなった時も号泣でした。

お父さんの時はちょっと面白かったけど。やっぱり寂しかった。

それでも、寅子の明るさや前向きさ、周囲のおもしろキャラクターたちのおかげで、笑わせてもらって、元気ももらいました。

優三の顔芸は、本当に毎回爆笑でしたし。

多岐川さんもキャラが濃くて好きでした。

寅子の人生も興味深かったですね。

はて?と疑問を持って、納得するまで答えを求めて食い付いてくるところが好きでした。

周囲との衝突も多かったですが、信念を貫きつつ、間違えれば反省して軌道修正して…というのが、すごく人間らしくて、魅力的だったと思います。

戦前戦後に法律がどう解釈されて変わっていったのか、勉強にもなったし考える機会にもなりました。

 

でも、毎日楽しみに見られたのは、中盤くらいまでかなぁ。

石川編くらいまでは、良かったですね。

田舎の慣習との対決や周囲との衝突、シングルでの子育ての大変さや、優未との関係性の変化など、面白かったです。

あれ?と思ったのは、東京に戻ってきてからかな。

仕事よりも、家族間のいざこざが多くなって、あまり興味が持てず…。

それから、昭和っぽくない価値観が、普通で良いことのように描かれているのも気になりました。

苗字を変えたくないからと内縁の妻状態になって、周囲もそれをあっさり認めたり、JGBTの価値観があっさり受け入れられたり。

ものすごく、令和の価値観に寄せてきてるなと感じました。

さも、それが正しいと言わんばかりに。

別に、価値観なんて時代によって変わるんだから、そこを視聴者に対して忖度する必要なんてないと思うんですけどね〜。

本当の昭和はどうだったんだろ?

私は昭和後期の生まれで、寅子たちの時代には生まれてないので、本当のところは分かりませんが、どうにも違和感が残ってしまいました。

 

法律についてはずっと興味深かったですが、終盤に家族問題を広げるよりは、もう少し一つ一つの事件や裁判を掘り下げてほしかったなと思いました。

大きく取り上げられたのは、原爆裁判と尊厳殺の裁判くらいでしたよね。

もっと、道男のような少年たちの行く末や、学生運動に関わる少年たちの話にウエイトを置いてほしかったです。

まぁ、朝から暗い話題になってしまうので、避けたのかな〜という気もしましたが。

明るく楽しく見る話題ではないですから。

難しいところではありますね。

 

全体としてはとても面白かったし、勉強にもなりました。

法曹界」という小難しい印象のテーマでしたが、楽しく面白く、前向きに描かれた作品になっていたと思います。

虎に翼というタイトルが、最後まで「そうでもないな」と感じてしまったけれど。

そして、毎週のサブタイトルの意味が最後まで分からず…。

ましかし、何はともあれ面白かったです。

 

次回からは「おむすび」が始まりますね。

タイトルがちょっと…私好みではない。

でも、栄養士さんの話。

最近の私は、健康とか食生活について興味津々なので、見てみようと思ってます。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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2024年夏ドラマが終わって…振り返りまとめ感想

こんにちは!malcoです。

やっと涼しくなりましたね。

と言っても、お昼は30度を超えて、まだまだ真夏の気温ですが。

朝晩が涼しくなっただけでも、ありがたいです。

ホント、夏が暑すぎるんだよなぁ。

 

さて、私が観ていた2024年夏ドラマが全て最終回を迎えました。

ブログ内で感想を書いていなかったドラマも含めて振り返り、感想をまとめたいと思います。 

ネタバレを含む場合もありますので、視聴がまだの方はご注意ください。

 

2024年夏ドラマ振り返りまとめ感想

海のはじまり

ブログでの感想は書いていませんでしたが、観てました。

しなくてもいい苦労を、みんなが強いられた話でしたね。

水季に共感・理解できるかどうかで、このドラマへの好感度が変わったんじゃないかな。

私は共感も理解もできなかったので、このドラマを好きになれませんでした。

本当に自分勝手な人でした。

自分が亡くなってから夏が父親になるように仕向けるくらいなら、子どもが生まれる前から父親になる覚悟をさせてあげてほしかったです。

夏に知らせずに産むと決めたなら、両親にも海にも、誰にも父親のことを内緒にするくらいの覚悟で育てるべきでした。

本当に中途半端。

「自由を奪いたくない」みたいなことを言っていたくせに。

彼女の中途半端さが、周囲の人たちの人生をガラリと変えてしまい、つらい思いをさせることになり、最終的に多くのものを奪ってしまいました。

特に、夏と弥生さん。

突如として将来の多くのものを奪われました。

夏は、よく受け入れられましたよね。

「親になる」というのは、子どもを育てながらなっていくものだと思います。

突然6歳の子どもの親になんて、なれるもんでしょうか。

1週間かそこら予行演習をしたくらいで、二人暮らしを始めるなんて。

全く現実的ではありませんでした。

津野くんや朱音の態度や言葉にも心が痛みました。

こんなに重大なことなのに、朱音は「あなたが決めて」ってほぼ丸投げ。

それなのに、海を取られたみたいに言って。嫌味も言ってみたり。

津野くんは、夏に「あんた、いなかったもんな」とか言ってたけど、じゃあ、あんたが夏の立場だったらどうしました?って思いましたよ。

夏は夏で、常にグズグズウジウジしていて。

感動的なヒューマンドラマっぽい仕上がりで、確かにほろりとしたこともありましたが、やっぱり納得できないことが多くて、イヤな話だったな〜。

海ちゃんは本当にいい子で、可愛かったです。そこが救いでした。

backnumberの主題歌も好きでした。

 

マウンテンドクター

医療ものであり、登山の話でもあった本作。

最終回の感想も書きましたが、最初から最後まで揉めすぎでした。

山岳医療なんてあまり一般的ではないので、揉め事よりも、山岳医療ならではの話が見たかったです。

どんな事故が起きるのか、どんな怪我や病気が起こりうるのか、それはどんな症状なのか、どんな方法で助けるのか。

もちろんドラマ内で触れているので、なんとなくは分かったけれど、もっと具体的で専門的でも良かったと思います。

それに、せめて中盤からは一致団結して、チームワークを見せてほしかったです。

江森先生が、怒ってばっかりすぎでしたよね。

もっと前向きで、みんなを引っ張れる人だったらな〜。

宮本がいつも怒られるけど、宮本ばかりが悪いわけじゃないこともあって、モヤモヤすることも多かったです。

ドラマとして盛り上げるために、無理やり宮本を悪者にしてるように思えてしまって、逆に引いてしまいました。

最後の最後は、江森先生がやらかしましたけどね。

いろいろ揉めた末、MMTはあっさり解散を撤回されて、春夏秋冬オールシーズンで稼働することになりました。

うーん、冬山登山への出動も、それはそれで気になる。

いつか、正月スペシャルとかでやってほしいな〜。

撮影は大変だと思うけど^^;

 

西園寺さんは家事をしない

ブログでの感想は書いていませんでしたが、観てました。

全然期待してなかったのに、想像以上にぶっ飛んだ面白さでした。

コメディとしての面白さもあり、恋愛ドラマとしても面白さもあり、登場人物がみんないい人で安心感もある。

主人公の西園寺さんが可愛くて前向きでパワフルで、とても好感が持てました。

楠見くんはツッコミ力があって、西園寺さんと良いコンビネーションでした。

ルカちゃんも可愛くて。

最初の頃は、お父さんの言うことを聞かずに走り回ったり、駄々をこねまくったり、わがままな子だな〜なんて思うこともありましたが、だんだん個性が見えてきて、中盤からは、とてつもない面白キャラでした。

だいぶ変わった子ですよね。心霊モノや恐山が好きだったり。

お父さん以上にツッコミ上手だったり。

月9の海ちゃんとは、違うタイプの可愛さがありました。

それから、みんな大好き横井さん。もう、いい人すぎて。愛おしいです。

仮彼氏から本彼氏になったのに、すぐに終わって、しれっとおじさんになり、最後は黒子ですよ。

だんだん存在感が…。

呼び名はどうであれ、最後の最後までバッチリ視聴者の心を掴んでたと思います。

内容的にも、現代の価値観に縛られない関係というのがテーマになっていて、とても興味深かったです。

偽家族。なかなか難しい関係だとは思いますけどね。

そんで「仮彼氏」なんてのは、横井さんクラスのお人好しでないと成立しない関係ですね。

最終回で、大奥になってたのが爆笑でした。

松本さんは、大当たりな役でしたね。

コミカルで可愛い40歳。本当に素敵です。

 

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新宿野戦病院

おもしろキャラ満載のドラマでした。

正直なところ、ストーリー自体はそこまで面白かったわけではないです。

いろんな社会問題を取り上げていましが、コメディなので軽く流されたものも多かったですし。

問題に対する考え方も、共感・賛同できるものもあれば、そうでないものもありました。

ただ最初から最後まで、キャラクターと彼らが繰り広げる会話が、ずっと面白かったです。

「白木だよ」のツッコミとか、最高でしたよね。

最初は、いつまで経っても名前を間違えるのが腹立つって言ってたのに。

わざとだと気が付いてからは、淡々と事務的に突っ込んだり。

終盤では、研修から久々に戻ってきたヨウコに「白木だよ〜ぉ」って嬉しそうにツッコんだり。

ワンクールの中で、こんなにたくさんの「白木だよ」を見せてもらえるとは。

「白木だよ」集がほしいです。

それから、謎キャラの堀井さん。

途中、堀井さんの家庭の事情を知ってからは、謎キャラではなくなってしまいましたが、それでも堀井さんは堀井さんで。ずっと面白くて可愛くて、いい人で。

堀井さんが塚地さんなのが不思議なくらい「堀井さん」でした。

仲野太賀さんのコメディ力も本当にすごかったし、おしゃれクソポリスも良いキャラだったし。

挙げればキリがないないくらい、おもしろキャラばかりで、毎回毎回笑わせてもらえた作品でした。

 

ギークス 〜警察署の変人たち〜

ブログでの感想は書いていませんでしたが、観てました。

最初の頃はあまり面白さを感じられず、ちょっと見忘れた回もありましたが、最終的にはそこそこ面白いドラマだったと思います。

気楽に見ることができるドラマでしたね。

「警察署の変人たち」というサブタイトルがついていて、西条・吉良・基山を変人っぽく描こうとしている感じがイマイチでした。

西条はともかく、吉良も基山も全く変人ではなかったです。

杉田の方が、よっぽど変人でした。

西条は変わり者でしたね。松岡さんはこういう変わり者の役がお上手です。

独自の視点でうんちくを展開するのが面白かったです。

でも、警察に勤めながら、常に定時で帰ることにこだわり続けるのは、最後まで納得できず。

なんで警察に入ったの?そんなに嫌なら辞めれば?としか思えませんでした。

特に最初の頃は、ただワガママで自己中な人にしか見えず。

お父さんが「仕事のしすぎで倒れて亡くなった」という事情が見えてからは、多少は腑に落ちたものの、それなら尚更警察で働くべきではないし、そういう警察の働き方に問題があるのなら、個人的に早く帰りたがる主人公ではなく、主人公が署全体を巻き込んで、働き方改革について考えるのをテーマにした方が良かったんじゃないかと思います。(ありがちですが)

採取してきた指紋の数が多すぎて辟易したり、いろんな物が指紋に見えてきたり、そういう鑑識ならではの視点の描写は、興味深かったです。

鑑識さんて、大変ですね^^;

 

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ビリオン×スクール

ブログでの感想は書いていませんでしたが、観てました。

面白かったです。今期で一番好きだったかも。

こういうタイプのコメディが大好きです。

山田涼介くんのコメディも大好きです。

山田くんが思う存分能力を発揮した感じ。

寒い決め台詞とか、ダサいポーズとか。全部好きでした。

彼じゃなかったら本当に寒かったと思います。

ヘリからターミネーター登場するのとかね。大爆笑。

スーツのおかげなの?どういう仕組みなの?笑

天才なのに、どこかズレていて、ちょっとおバカでもある。

加賀美は本当に良いキャラでした。一花との掛け合いも毎回笑えました。

あとは、大企業の社長という立場と権力と金を、バンバン使って解決するのが良かったです。

普通は良しとされないことですが、それをコメディとして上手く笑いに変換できていました。

もう、何でもアリでしたからね。

金で解決しつつも、なんだかんだで最終的には愛情があるのも好き。

笑えるだけでなく、沁みるセリフもちゃんとあったのが、このドラマが抜きん出ていたところだと思います。

ゼロ組の問題を解決しながら、自分もイジメの記憶を取り戻していく過程は、いじめられていた側の立場、大人としての立場、先生としての立場、いろんな立場から考えさせられたと思います。

視聴率の低さが話題になっていましたが、なんでだろ?

私はずっとTverで見ていたんですが、最終回前には予告で「リアルタイムで見ろ」と加賀美先生からお達しがあったくらいで。

コメディは好みが分かれるからなぁ。

世間の評価はどうであれ、私としては最高に面白かったです。

 

笑うマトリョーシカ

このドラマは、期待していただけに、残念なドラマになってしまいました。

面白くないことはなかったですよ。

どちらかといえば、面白かったです。

自分の意思がない政治家を、裏で操っているのは誰なのかを探るストーリー。

人が殺されていながら、殺人犯よりも「政治家のブレーンを探す」という印象の方が強く、一風変わったサスペンスだったと思います。

意思がないのに、魅力はあって、どんどん出世していく政治家というのも、「一体どんな人物なのか」と興味が持てるテーマでした。

しかし、毎回の感想記事でも書きましたが、主人公の「清家にはハヌッセンがいるに違いない」という憶測をもとに、他の可能性には触れずに進んでいくのは、やはり不自然でした。

主人公が一方的なんですよね。

視聴者としては、清家についていろんな可能性を考えるわけですが、道上は一方向しか見ないので、ずっとモヤモヤしたまま見続けることになりました。

結局、ハヌッセンはいなかったわけだし。

道上側からだけではなく、もっと、いろんな視点で清家を見られるような構成になっていたら、違っていたかな。

もっと面白くなったかも、と思うと残念な作品でした。

 

2024年夏ドラマは

今シーズンは、連ドラ7本+朝ドラ+大河ドラマも見てるので、9本の視聴でした。

「南くんが恋人!?」は、1話でリタイア。

今シーズンは、キャラクターの完成度が高いコメディが多かったです。

そういう意味では私好み。

「ビリオン×スクール」も「西園寺さん」も「新宿野戦病院」も、魅力的で面白いキャラクターが目白押しでした。

役者さんの力が大きかったですね。

そういう意味では、ギークスも良かったと思います。

一方で、シリアス・ヒューマン系は、今一歩という印象でした。

今シーズンはいろいろと忙しかったので、興味はあったのに断念したドラマもありました。

錦糸町パラダイス」「伝説の頭 翔」「降り積もれ孤独な死よ」が気になっていたんだけど、どうだったのかな〜。

「降り積もれ孤独な死よ」は、予告を見る限りは面白そうだったな〜。

見られなくて残念でした。

 

2024年秋ドラマは

来シーズンは、コメディ、サスペンス、刑事モノ、医療モノなどのバランスが良い印象です。

最近にしては気になる作品が多くて、見る時間があるかな〜と悩んでいます。

特に気になっている作品は、「海に眠るダイヤモンド」「ライオンの隠れ家」「3000万」「民王R」「無能の鷹」です。

「海に眠るダイヤモンド」は、「アンナチュラル」「MIU404」のチームが結集ということで、めちゃくちゃ楽しみ。

来シーズンも面白い作品に出会えますように。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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「マウンテンドクター」第11話(最終回)ネタバレ感想 結局、医師が山に行くリスクって何だったんだろ?

こんにちは!malcoです。

「マウンテンドクター」第11話(最終回)が放送されました。

以下、ネタバレを含む感想です。

視聴がまだの方はご注意ください。

 

★前回の感想はこちら!

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ざっくりあらすじ

江森(大森南朋)が下山中に倒れた。松澤(檀れい)はヘリを飛ばしてほしいと懇願するが、純家(松尾諭)は自業自得だとMMTを責める。そうしているうちに、ヘリが飛ばせるタイムリミットが過ぎてしまい、規則上ヘリの要請に応じられないと冷たくあしらう純家。

その頃、宮本(杉野遥亮)と鮎川(宮澤エマ)は必死に江森の治療にあたっていた。ヘリが来ないと悟った宮本は、江森を背負って下山することに。江森は既に意識がなく、背負って降りる途中に呼吸が止まってしまう。その場で心臓マッサージをしていると、ヘリの音が。豪徳寺(平山祐介)たち、航空隊が来てくれたのだ。信濃総合病院に搬送され、小宮山(八嶋智人)たちが対応にあたる。江森は心拍こそ再開するものの、オペを終えても危険な状態が続く。

信濃総合病院には、知事と純家も来ていた。医師が山に行くのは危険であるとみなし、無期限の活動停止と解散を松澤に言い渡す。さらに、航空隊にも処分を考えると言う純家。豪徳寺たちは、江森のために規則を破って、無断でヘリを飛ばしたのだった。

一方、鮎川山荘では、篤史(石丸謙二郎)が山小屋を畳もうと考えていた。MMTの解散を知り、ちょうど良かったと寂しそうに呟く篤史。

MMTは活動をやめたが、宮本は諦めていなかった。山岳医療パトロールとして、山を巡回して登山者を見守る活動を開始したのだ。それに触発された村松岡崎紗絵)は、母・聖子(池津祥子)に「山岳医の認定を取る」と宣言する。

そして鮎川は、鮎川山荘を継ぐことを決意する。看護師の仕事をやりながら、山小屋にも通うつもりだ。小屋番の二人は、快く協力を申し出るのだった。

そんな中、江森の意識が戻る。安堵するMMTのメンバーたち。

良い出来事はさらに続いた。松澤のもとに、純家が「解散を撤回してほしい」と伝えにきたのだ。純家は、役所にMMT患者の会と名乗る団体が押し寄せたのだと話す。患者の会を先導したのは真吾だった。真吾たちは、MMTの解散撤回を求める。そこへ豪徳寺も加わり、航空隊としてもMMTの存続を望んでいると訴える。さらに、SNSでもMMTの解散を嘆く声が上がっていた。それらの民意を汲み、MMT解散の指導を撤回することにしたという。助けてきた患者たちの声に、涙を流して喜ぶ松澤。

こうして、MMTは活動を再開。地元の消防とも連携し、山岳医療についての知識を共有し、登山者を助ける方法を模索していくのだった。

 

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ネタバレ感想

これまで揉めに揉めたのが嘘のように、とんとん拍子で解散が撤回され、活動再開。

ま、ハッピーエンドで良かったんですけどね。

純家が意地悪しただけ、みたいになってしまいました。

そもそも、江森先生が心臓発作で倒れたのって、「医師が山へ行くリスク」とは関係ないと思うんですよね。

江森先生の自業自得ってのは、その通りだけど。

具合が悪いのに、病院抜け出してまで登山した挙句に倒れたわけだから、そりゃ問題になっても仕方ないです。

でも、だからって医師が山に行くリスクには直結しませんよね。

そんなの、救助隊だって心臓発作を起こすことがあるかもしれないし。

航空隊の誰かが脳卒中で倒れるかもしれないし。

そんなこと言ってたら、誰も山に行けません。

結局「医師が山に行くリスクって、何なんだろう?」って疑問が残ってしまいました。

ストーリー的にMMTを窮地に陥れたいがために、無理やりこじつけた感じがして、ちょっと引いちゃったな〜。

あと、ラストの消防での講習会は、室内で良かったですよね。

ヘリの前にホワイトボードって(ー ー;)

ツッコミポイントとしては良かったけど。

印象的だったのは、MMTの解散撤回を聞いた松澤が、泣きながら山岳医療のこれからについて訴えるシーン。

いつもはスマートな松澤が、少女のように可愛くて。

あのシーンは良かったなぁ。

航空隊が規定違反をしてまで、ヘリを飛ばしてくれたのも感動しました。

でも豪徳寺さんが一人で役所に来てたのは、正直寂しかった。

豪徳寺さん、仲間も連れて来てよ。

 

最初から最後まで、揉め事の多いドラマでした。

揉めすぎだったな〜。

そんなに揉めなくても、悪者を出さなくても、必死に山で登山者を救うだけで良かったんじゃないかと思います。

山岳医療なんて知らないことが多すぎて、どんなことが起きても目新しくて興味深くて、面白くなりそうなのに。

もったいなかったですね。

あとは、江森先生がずっと非協力的で、嫌味が多かったのも、しんどかったな〜。

宮本は最初から最後まで、頼りになるような、ならないような…微妙なキャラだったし。

頑張れ!と応援したくなるようなキャラクターがいなかったのも、少し残念でした。

とはいえ、キャストの皆さんは、登山に次ぐ登山で大変な撮影だったと思います。

迫力のあるシーンもたくさんありました。

山の景色も本当にきれいで、登山について勉強にもなって、楽しませてもらえたところも多かったです。

最終的には「あ〜、信州に行きたいな〜」と思えるドラマでした。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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「新宿野戦病院」第11話(最終回)ネタバレ感想 医師団がペヤング。このドラマらしい最終回でした。

こんにちは!malcoです。

「新宿野戦病院」第11話(最終回)が放送されました。

以下、ネタバレを含む感想です。

視聴がまだの方はご注意ください。

 

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ざっくりあらすじ

ルミナで入院していた啓三(生瀬勝久)は、すっかり良くなり、憎まれ口を叩けるようになっていた。感染者が減少し、緊急事態宣言が解除されることになる。

聖まごころ病院の隣にあるビルのクラブでは、「さよならルミナ」と題したパーティーを催しており、大勢の人が集まって騒いでいた。パーティーの最中に、ビルの床が抜けるという崩落事故が発生。怪我人は続々とまごころへ運ばれ、享(仲野太賀)たちは感染対策をしながら治療をしていく。

パーティーでのバカ騒ぎの末の崩落事故は、たちまちニュースとなる。大勢の患者を処置したまごころは、情報番組で取り上げられ、啓介(柄本明)とヨウコ(小池栄子)がインタビューを受けることに。パーティーで誰もマスクをしていなかったことを、官房長官の川島が避難する。さらに、「また歌舞伎町で…」という発言がヨウコを怒らせた。ヨウコはルミナの通称「歌舞伎町ウィルス」という名前の不当さを訴え、川島のような発言が歌舞伎町で暮らす人たちを苦しめることを訴える。ヨウコの剣幕に川島は謝罪。ヨウコは「まごころはルミナの患者を全員受け入れる」と言い、ルミナと戦う姿勢を示すのだった。

その後、第二波がやってきて、まごころのルミナ病棟は満床。それでも患者が運ばれてくるため、享もヨウコも頭を抱えていた。そこへ、舞の父である風俗王がまごころに訪ねてくる。自分の持っている風俗店を、病棟として使ってほしいと言うのだ。こんな時くらいしか社会貢献ができないと話す風俗王。まごころの病床は一気に増え、どんどん患者を受け入れていく。その様子はメディアで取り上げられ、歯に衣着せぬ物言いをするヨウコのキャラクターも話題になっていくのだった。

そんな中、ヨウコがついにルミナで倒れてしまう。回復後、自分の闘病の様子をメディアで話すヨウコ。しかし同じ頃、勝どき医療センターには、ヨウコが日本の医師免許を取得せずに医療行為をしたことに関する取材の申し込みが入っていた。

記事は出た。享たちは、誰が情報をリークしたのかと騒ぐ。

後日、まごころヨウコは医師法違反、啓介は不法就労助長罪で逮捕された。警察に連行されるヨウコの元に、これまでヨウコに命を救ってもらった人たち、ヨウコに希望をもらった人たちが大勢押しかけ、感謝の気持ちを口にする。そんな彼らに、ヨウコは両手を上げて応えるのだった。

実は、ヨウコに日本の医師免許がなかったという情報を広めたのは舞(橋本愛)だった。舞は、ヨウコが逮捕される前に謝罪に来ていた。Not Aloneが世間から非難されて解散に追い込まれ、SM女王だったことをSNSで晒され、舞は自暴自棄になっていた。そこへ、ルミナの治療で世間から持ち上げられるヨウコに腹が立ち、SNSで情報を流してしまったのだ。すぐに我に返って投稿を削除したが、すでに拡散されてしまっていた。謝る舞に、ヨウコは頼みがあるという。まごころに足りないものは、心のケアであり、カウンセラーなのだと話すヨウコ。

時は流れて2年後。聖まごころ病院では、享が院長になっていた。そして、病院内にはカウンセラー室が設置され、舞がカウンセラーに。皆が相変わらずで働く中、テレビには中東の紛争地帯で医療援助をしている、国境なき医師団の報道が流れていた。テレビ画面の中でペヤングを食べる医師たち。その中に、ヨウコの姿が映った。

 

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ネタバレ感想

病棟として貸し出された風俗王の店舗が新宿の野戦病院

このドラマらしいタイトル回収でした。

ヨウコと啓介は逮捕。

啓介を中心とする一族が揃った冒頭のお茶会は、画的にも最後の晩餐でしたよね。

なんとなく「別れを予感させるシーンだな〜」と思っていたら、やはりヨウコ先生とはサヨナラでした。

「頑張ってきたのに」と思うと切ないですが、荒井先生(ともさかりえ)の「1回ならね。1回じゃないよね」というツッコミには笑ってしまいました。

享の疑問ももっともです。

ヨウコと同じ状況で目の前に死にそうな人がいて、自分なら助けられそうなのに免許がないからと見殺しにするのか…と問われると、それは非情だなと思います。

しかし荒井先生の言う通り、それを日常茶飯事でやってしまうのは、確かに「感覚がおかしくなってる」と言われても仕方ないですね。

世間に知られたらマズいことをやってるのに、メディアに露出しすぎましたよね。

舞がバラしてなくても、あんなに目立てば、いつかバレる日が来たでしょう。

仕方のない結末だったなと思います。

 

結局、ヨウコは国外で「国境なき医師団」として活躍。

まぁ、その方がヨウコらしいかな。

最後まで忙しくてバタバタで、このドラマらしく終わっていきました。

医師団がペヤング食べてたりね。

ドラマのスポンサーだったっけ?

紛争地帯にカップ焼きそばなんて持って行って、ゴミはどうするんだろう?と思うのは私だけでしょうか。

燃やしちゃうしかないかな。

爆弾に比べれば、プラ容器を燃焼した時の二酸化炭素なんて、微々たるもんか。

やはり、あらゆる面で戦争は害しかないですね。

ルミナウィルスが出てきて以降は、クドカンがコロナ禍で感じたことをぶつけたかったのかな〜なんて思ったり。

ホント、ウィルスも嫌だけど、ギスギスした人間関係も嫌でしたよね。

「〇〇警察」とか、感染者が増えてても人混みに行く人とか、とにかくいろんな人のいろんな行動が問題になり、心を痛める日々でした。

パンデミックはもうたくさんです。

次があるなら、100年くらい後にしてほしい。

人間から見たら100年て長いけど、地球の歴史から見たら一瞬でしょうよ。

そのくらい待ってくださいよ。

まぁしかし、ヨウコ先生も言っていたように、ウィルスを運ぶのは人ですからね。

世界中の人が行き来するようになって、まだ歴史が浅いですから。

これからも何が起きるか分からないですね。

人類は今回のパンデミックの経験を活かせるんでしょうか。

うーん、活かせない気がするな〜(ー ー;)

なんて、考えさせられたドラマでした。

白木さん(高畑淳子)の「白木だよ」が聞けなくなるのも、堀井さん(塚地武雅)に会えなくなるのも寂しいなぁ…。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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「マウンテンドクター」第10話 ネタバレ感想 先人たちのトライアンドエラーに感謝

こんにちは!malcoです。

「マウンテンドクター」第10話が放送されました。

以下、ネタバレを含む感想です。

視聴がまだの方はご注意ください。

 

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ざっくりあらすじ

倒れた江森(大森南朋)は心臓に疾患を抱えており、入院することになった。誰にも知らされておらず、驚くMMTのメンバーたち。

一方、村松岡崎紗絵)の母・聖子(池津祥子)は純家(松尾諭)と会っていた。週刊誌に宮本(杉野遥亮)が起こした二次遭難のネタをリークしたのは聖子だった。不要な医療費は断捨離すべきだと話す聖子。純家はMMTの起こした失態を知事に報告し、MMTに責任を取らせるべきだと訴える。これにより、信濃総合病院に行政指導が入り、MMTは活動自粛を通達される。

そんな中、鮎川山荘付近で地震による土砂崩れが起きる。登山客4名が巻き込まれて、安否不明だった。すぐに救助隊が出動し、救出にあたる。信濃総合病院では、遭難者がいつ来てもいいように準備を始める。入院中に病室でニュースを見ていた江森は、発見された登山者の持ち物の中に、婚約者の美鈴がつけていたのと同じカラビナを見つけ、病院を抜け出して現場へ行ってしまう。

江森が現場に到着すると遭難者が発見されており、非常に危険な状態だった。江森は松澤(檀れい)に連絡をして、ヘルプを依頼する。MMTの活動自粛を言い渡されていた松澤は悩むが、県庁に行って知事に直談判することに。知事は渋々OKを出し、宮本と鮎川(宮澤エマ)が事故現場に派遣される。純家から医師が二次遭難する危険性を指摘されるが、松澤は反発する。

宮本たちはヘリで事故現場まで運ばれ、江森と共に発見された遭難者を次々に処置していく。患者はヘリで信濃総合病院まで運ばれ、準備万端の小宮山たちがオペをするという連携プレーを見せる。その様子を見て、MMTのメンバーを頼もしく感じる松澤。

要救助者は全員発見されて、病院に運ばれた。役目を終えた宮本たちは下山することになり、江森は現場に来た理由を話す。遭難者の持ち物に美鈴と同じカラビナを見つけた江森は、美鈴に背中を押されたような気がして、山に来たのだった。今回の現場に医師がいなければ、遭難者の命を繋ぐことはできなかったかもしれない。医師が山に行けば救える命がある。だからMMTの理想をみんなで探していこうと話す。

しかし、下山中に突然胸を押さえて苦しみ始める江森。ここでまた医師が二次遭難を引き起こせば、MMTの立場はますます悪くなってしまう。江森は、宮本と鮎川に先に下山しろというが…。

 

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ネタバレ感想

医師の二次遭難…。

これを疑って現場に行くなというのは、よほど医者のことを信用していないんだなと感じられました。

別に、日が暮れてるわけでも、天候が悪いわけでもない。

土砂崩れはあるかもしれないけど、そのリスクは救助隊だって同じ。

それなのに、救助隊はいいけど医師は行っちゃダメ、救助隊が連れていくのもダメっていうのは、もう全く信用してませんよという意思表示であり、「こいつら何しでかすか分からんぞ、と思ってます」というあからさまなメッセージですよ。

純家も知事も、かなり失礼です。

ひょっとして、豪徳寺さん(平山祐介)も?

純家たちとグルってわけではないと思うけど、宮本の行動を問題視してたからな〜。

でも、今回の医師の派遣と、宮本の単独行動とでは、根本的に違う気がするんですけど。

ひとつダメなら全部ダメ〜なんていうのは、愚の骨頂だなと思いました。

 

今回は、小宮山(八嶋智人)が良いことを言ってましたね。

トライアンドエラーだよと。

救急医療も昔はそうだったという話は、とても響くお話でした。

小宮山先生、やるじゃーん。ちょっとリーダーっぽかったよ〜。

新しいことにトライするというのは、本当に大変なことだと思います。

それが、人の生き死にが関わっているなら、なおさら意見は割れるでしょう。

何かあった時には「仕方ないじゃん」では済まないだろうし。

それでも進めてきたから今の医療があるんだと思うと、先人たちのトライアンドエラーに感謝しなければいけないですね。

 

最後は、江森先生が倒れてしまいました。

最悪のタイミングですね。

ヘリがいる間に倒れてくれてたら、ひょっとして乗れたかも。

ヘリは2人までしか乗れないから、どの道無理だったかな?

そんで、燃料補給があるから出動できないというヘリ。

ヘリ、足りてないですよね。

MMTにヘリを導入した方がいいんじゃないの?

何かあるたびに「飛べない」と言ってくるヘリの弱点を、徒歩で山を登ってまで誰かを救おうという医師が、カバーしてるんだっていう風には思えないのかなぁ。

次回は最終回です。

MMTは存続できるのか。

そして、宮本と江森先生は二次遭難してしまうのか。

この場合、遭難になるのかな?

二次遭難の定義がよくわかりませんが。

てか、江森先生はなんで「先に下山しろ」とか言うんだろう。

MMTの医師、病人を放置して下山!」って週刊誌の見出しになっちゃうよ?

宮本の単独行動には怒って嫌味言ってくるくせに、自分だって適切な判断ができてないんじゃん?

松澤院長が「山岳医療に大切なのは判断力」だって言ったばっかなのに。

これで死んだら…宮本以上の大失態。

とりあえず、江森先生が助かりますように。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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「笑うマトリョーシカ」第11話(最終回)ネタバレ感想 全ては清家の復讐だった

こんにちは!malcoです。

「笑うマトリョーシカ」第11話(最終回)が放送されました。

以下、ネタバレを含む感想です。

視聴がまだの方はご注意ください。

 

★前回の感想はこちら!

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ざっくりあらすじ

清家(櫻井翔)からブレーンになってほしいと頼まれた道上(水川あさみ)は、清家の近くにいることでハヌッセンを突き止められるかもしれないと考え、依頼を受けることにする。すると清家は、道上がアドバイスした内容をすぐに会見で話し、既に発表された首相公選制の方針まで変更して、道上の意見をどんどん取り入れていってしまう。

山中(丸山智己)から、BG株事件の証拠を公表について急かされるが、現政権を揺るがす記事を書けば、清家もタダでは済まない。道上は清家のブレーンとしてそばに居られなくなると感じて悩むが、ジャーナリストとしての立場を優先し、清家のブレーンから降りて政権にダメージを与える記事を書くことを清家に伝える。

記事は瞬く間に広がり、羽生(大鷹明良)や諸橋(矢島健一)は事情聴取を受けることに。羽生はあっさり事件への関与を認めてしまう。

後日、道上は羽生から呼び出され、羽生が兼高(渡辺いっけい)の事故には関わっていないことを打ち明けられる。諸橋が富樫(吉岡陸雄)に指示をしてやらせたことで、このことは清家も知っていたのだと言う。さらに、和田島(加藤雅也)もBG株事件に関与しており、羽生や諸橋の関与をもみ消したのは和田島であった。清家は代議士になった直後から和田島の家に出入りしていたのだ。

羽生から話を聞いた道上は、清家に会い、真実を聞く。

道上は和田島が清家のハヌッセンだったのではないかと尋ねるが、清家は違うという。

清家が代議士になってから再会した和田島は、清家がこれまで出会った人とは違っていた。自分をコントロールしようとしなかった。それどころか、清家と同じ特性を持っていた和田島は「操ろうとしてくる人間を利用しろ」と教えた。清家は、そんな和田島はハヌッセンではなく「目を覚まさせてくれた同志」だという。そして、自分を操っているハヌッセンはいないと話す清家。

清家には「本当の自分」が分からなかった。だから、余談を持たずに自分を見てくれそうな道上に目をつけたのだと言う。ブレーンを降りて、ジャーナリストであろうとした道上を賞賛する一方で、清家の裏にハヌッセンがいて、清家が操られていると考え、決めつけたことに、清家は怒っていた。

では、なぜ清家は鈴木(玉山鉄二)や亜里沙田辺桃子)を切ったのか。理由は「みくびるな」と感じていたからだった。

大学の頃、鈴木と浩子(高岡早紀)が男女の関係にあると亜里沙が清家に教えた。その時に初めて、鈴木や浩子から見くびられていると感じた。二人の関係を教えてくれた亜里沙もまた、清家と恋人でありながら、武智(小木茂光)と不貞関係にあり、武智を手にかけた。

それらの出来事を経て、彼らにとって一番最悪のタイミングで、別れを与えることにしたのだ。浩子とは議員になった時に顔を合わせなくなり、亜里沙副大臣になって政治家としての先が見えた時に切った。そして、鈴木の事故は清家が仕組んだものであった。事故が失敗したため、最も屈辱的な形でクビを切ったのだ。

常軌を逸した清家の言動にショックを受ける道上。清家は、BG株事件をもみ消して宇野を死に追いやった人物の息子の下に、ずっと仕え続けてきた鈴木を嘲笑う。そして「ヒトラーがしたことは許されないが、ヒトラーがトップに立って人々を先導し、国民の意識を変えようとしたことは間違っていない。無関心が蔓延しているこの国に必要なリーダー像なのだ」とヒトラーを称賛し始める清家。

では、浩子を切ったのに、祖母から浩子が受け継いできた考えを、政治に反映させようとしたのは何故なのか。

清家には、やりたいことが何もなかったのだ。しかし政治家には政策が必要だ。だから、昔から教えられてきたことを実践してきた。ただそれだけだ。ブレーンがアドバイスをすれば、すぐに従ってきたのも、自分に明確な意思がないからであった。

清家は自分が分からない。しかし、見くびられたくはない。そして、そんな自分にも分かってきたことがある。それは「偽物がここまで出世することはない」ということ。総理大臣を目指そうとする清家に、道上は「あなたを知ろうとすることを諦めない」と宣言するのだった。

5年後。清家は総理大臣になっていた。憲法が改正され、緊急時に内閣総理大臣に権力が集中するという法案が決定された。権力濫用から独裁に傾く恐れを懸念する道上。それまでの間に、道上は清家のことを赤裸々に語った本を書き、多くの人に読まれたが、国民は清家を選んだ。人々は何も分からず、彼を持ち上げ続けた。

しかし、道上は今日も清家を知り、人々に伝えるために取材を続けるのだった。

 

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ネタバレ感想

うーん。なんというか、変な話だったな〜。

結局、ハヌッセンはいませんでした。

そりゃそうだよね〜という結末。

前回の感想にも書きましたが、清家が誰かに操られていると考えるのは、みんなで清家を能無し扱いしてるってことですから。

失礼な話だし、清家本人だって嫌ですよね、そりゃ。

まぁしかし、フタを開けてみたら清家自身にはやりたいことが何もなく、明確な意思も政策もなく、それなのに政治家をしている…というのは、確かに異常でした。

能無しの操り人形とまでは言わないけど。

ここまで上手くいったのは、やっぱ鈴木のおかげだったな〜。

そして、鈴木に目をつけた浩子も正解だった。

ただ、清家が浩子と鈴木の関係や、亜里沙と武智の関係を知っていて、傷ついていだんだと思うと、かわいそうではあります。

人間関係を壊すには、じゅうぶんすぎる出来事でした。

鈴木も浩子も、どっちも余計なことをしましたよね。

罪は重いです。

清家は「みくびるな」と言ってましたけど、全ては清家の復讐だったんだと思いますよ。

「みくびるな」という表現だと、「それだけのことで人を殺したり、残酷な仕打ちをするなんて」と思えて「清家が異常」という印象になりますが。

親友と母親に裏切られ、恋人にも裏切られてきたわけですからね。

その上で、みんなで清家を「自分がいなければ何も出来ない能無し」扱いをしてきたわけですから、清家の心は傷ついて当たり前でしょう。

そんな人間ばかりが周りにいたのだと思うと、不憫でなりません。

鈴木は宇野という苗字に変えて、「堂々と選挙に出馬した」風になっていましたが。

清家が「こいつ、俺の母さんとデキてたんだよ」って広めたら、あっという間に失脚するんじゃないかな。

 

ドラマ全体としては、おもしろくなりそうな雰囲気を醸し出しつつ、結局おもしろくなり切らずに終わってしまった印象でした。

最初から最後まで清家という人間を追いかける話だったのに、途中で浩子を追いかけていたのが、もったいなかったですね。

物語と核となるはずの清家が、サブキャラのようになってる話が多かったです。

浩子のパートが長すぎました。

それから、清家が助けを求めていると感じた道上の勘違いから始まり、ハヌッセンがいると決めつけて、それありきでガンガン進んで行くという展開も、やはり不自然でした。

「道上が勝手に突っ走って、視聴者が振り回されている」という印象がずっと拭えませんでしたし。

道上の「ハヌッセンがいる」という推理が外れていたので、余計に振り回された感が強くなってしまいました。

興味深い内容ではあったので、もっとおもしろく出来たんじゃないかと思うと、残念です。

ハヌッセンがいるかもしれない」という印象を強制的に登場人物に言わせるのではなく、物語が展開していく中で自然と「視聴者にそう思わせる」ことが出来て、最終的に「登場人物たちと視聴者の共通認識になる」ことが出来たら、もっとハマれたかもしれません。

うーん。惜しい作品でした。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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「新宿野戦病院」第10話 ネタバレ感想 戻りたくない世界

こんにちは!malcoです。

「新宿野戦病院」第10話が放送されました。

以下、ネタバレを含む感想です。

視聴がまだの方はご注意ください。

 

★前回の感想はこちら!

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ざっくりあらすじ

アメリカ帰りの歌舞伎町のホストが、パンデミックを起こしているウィルス・ルミナに日本人で初めて感染した。その後、日本でも感染患者が増えていく。ルミナウィルスは、発熱後5日を経過しても熱が下がらず、ECMOを使用しなければ死にいたるケースがほとんどだ。ホストはヨウコ(小池栄子)が研修医として働いている勝どき医療センターに運ばれ、5日目に死亡した。

そんな中、聖まごころ病院ではヨウコの提案でルミナ病床を作ることに。ルミナ患者はどんどん増え、ついに政府が緊急事態宣言を出し、まごころのルミナ病棟はすぐに満床になってしまう。ヨウコと享(仲野太賀)を中心にルミナ患者を診ていく中で、啓三(生瀬勝久)がルミナに感染してしまう。ほとんど家から出なかった啓三の感染源は、ルミナ病棟で長時間勤務しており、啓三と同居していた享である可能性が高かった。啓三との濃厚接触者に抗体検査をすると、享だけ抗体ができていたことが判明する。享は、自分が無症状感染者だったと分かり、責任を感じてみんなに謝るが、ヨウコは「感染は誰のせいでもない」と叱りつける。そして、ウィルスに勝った享は無敵なのだと励ますヨウコ。しかし、無敵だと言われてテンションが上がった享は、勢いでヨウコにキスをしてしまい、セクハラだと怒られる。

その後、啓三は熱が下がらないまま5日目を迎える。容体は改善せず、もうダメかもしれないと感じた享は、ナーバスになっていた。13日連続勤務で疲れ果てていた享は、ヨウコから一度帰宅して休むよう言われる。

病院を出た享は、舞(橋本愛)に偶然出会う。久々に会った享と舞は互いの現状報告をしながら歌舞伎町を歩く。外国人や路上生活者の支援をするNot Aloneが、世間から批判を浴びているのだと、ぼやきながら歩く舞。緊急事態宣言下の歌舞伎町には、誰もいなかった。パパ活をする少女たちで溢れかえっていた通りにも、今は誰もいない。自分達が注意をしても、警察が取り締まっても居座っていた人たちが、ウィルスのせいでいなくなってしまい、「自分達がやっていたことは何だったのか」と自転車を蹴り飛ばして怒る舞。享が平等に命の危機にさらされているのだと話すと、舞は平等だから虚しいのだと言う。

そこへ、啓三がECMOのある病院に転院できることになったという連絡が入る。急ぎ、病院へ向かう享。見送った舞は、一人歌舞伎町を歩いていくのだった。

 

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ネタバレ感想

パンデミック回でした。

初感染患者として登場した戸塚さん演じるホストは、入院したのにたったの5日で死亡。

恐ろしすぎますね。

症状は多岐にわたり、イライラする堀井さん(塚地武雅)や、物忘れをした白木(高畑淳子)は陰性。

だけど、肩が上がらない啓三は陽性。

「あれ?歳のせいかな〜?」って思っちゃうくらいの症状。

でも、全てが疑わしく思えて、周囲の全てが恐ろしく見えてしまう世界でした。

うーん、嫌だなぁ。あの世界には戻りたくないです。

大変でしたよね。

身内にも会えず帰省もできず、病院も介護施設も面会できず、どんなに暑くてもマスクで熱中症になったり、救急車も搬送先も足りなくなったり。

病院の人たちは休みなく働いて、問題視する声はあれど大した解決策はなく。

休みがない上に、患者を助けるために「自分が感染するかもしれない」というリスクを冒す医療従事者。

ドラマ内では、享もその中の一人なんだけど、たまたま抗体ができただけで。

それでも感染したら罪悪感を感じてしまうなんて。

改めて、理不尽だな〜と感じました。

 

さて今回、ヨウコに対してセクハラ問題を起こした享。

え?今そんな展開?ってビックリでした。

唐突すぎて意外すぎるタイミングでしたよね。

もっと、違う状況でのやつを予想してました。

そもそも、前回はオシャレクソポリス(濱田岳)に怒ってましたよね。

やっぱりヨウコ先生なの?

あんなにハッキリと享の立場を擁護してくれて、嬉しかったのかな〜?

その辺がハッキリしないまま、次回はついに最終回。

ヨウコが無免許で医療行為をしていたことが問題になりそうです。

せっかく免許取ったのに。今さらか〜。

やった行為は取り消せませんもんね。

理解はできるけど、ツラいです。

最後の最後はハッピーエンドになりますように(;ω;)

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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「マウンテンドクター」第9話 ネタバレ感想 宮本だけが怒られることにモヤッとする

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「マウンテンドクター」第9話が放送されました。

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ざっくりあらすじ

鮎川山荘では鮎川(宮澤エマ)の祖父・篤史(石丸謙二郎)が倒れ、入院することになった。仕事に復帰できるかどうかは不明で、しばらくは小屋番の二人が切り盛りすることに。

信濃総合病院には、村松岡崎紗絵)の母・聖子(池津祥子)がやって来て、病院の労働環境について苦言を呈し、MMTの仕事を過重労働だと言って責め立てる。

一方、宮本(杉野遥亮)は兄・翔(時任勇気)の友人の総一(森隼人)と再会する。総一は宮本が医師になっていることを喜び、週末に登山に出かけるという話をする。

週末、江森(大森南朋)はMMTの山小屋当番で鮎川山荘を訪れる。そこには、助っ人として宮本が来ており、鮎川山荘の手伝いをしていた。登山に来た総一も一緒に来ていて、鉄砲岳まで行くという総一を送り出す宮本。しかし、午後になり総一から電話が入る。霧のせいで迷ったのだと言う。

宮本は、総一に救助隊に連絡をするように伝えて、自分も総一を探しに出かけようとする。江森から救助は医師の仕事ではないと止められるが、プライベートだからと言って行ってしまう宮本。

日暮れ近くになって、宮本は総一を発見する。総一は高山病と低体温症を発症しており、危険だと感じた宮本は、携帯で連絡を取ろうとするが圏外で繋がらない。総一の体調を考えると高度を下げる必要があり、二人で歩くことに。同じ頃、救助隊が探しに来ていたが、二人は移動して見つからない。そのうち暗くなり、救助隊は捜索を打ち切り、宮本たちはテントを張って一晩宿泊することになった。

翌朝、早くにヘリが捜索をしに来て、宮本と総一は無事救助される。総一の容体は安定しており、ヘリで病院まで送られる。病院に到着した宮本は、救助隊の航空隊隊長・豪徳寺(平山祐介)から「救助は救助隊に任せてほしい」と注意を受ける。実は、宮本たちの救助と同じ時間帯にヘリの救助要請が来ていたが、ヘリが出せなかったため救助に遅れが出て、患者が意識不明でICUに入ることになったのだ。

病院でも医師が二次遭難し、救助が大掛かりになったことが問題になっていた。江森に怒られ、松澤(檀れい)に頭を下げに行く宮本。この騒動は病院外にも漏れ、SNSで「ヘリは山のタクシーじゃない」「医師に山に駆けつけるのは危険」という批判のコメントが続出し、大炎上。週刊誌にも記事が載る事態となり、宮本は落ち込んでしまう。

そんな中、宮本の元へ真吾(向井康二)から電話が入る。真吾とは圭吾の登山への帯同依頼、ギクシャクしていた。宮本が真吾の店を訪れると、真吾は宮本の独断のせいでまた被害者が出たと責める。宮本は、山岳医になって、山でどんな命も救わなければならないと思っていたと、その思いを吐露する。宮本は一人でも多くの命を救うことに必死だったのだ。しかし、二次遭難の末に他の患者の命を危険に晒してしまった。謝りながら肩を落とす宮本に、真吾は焼き鳥を焼いてやるのだった。

翌朝、救助が遅れて意識不明となっていた患者が回復し、後遺症の心配もないという連絡が入る。宮本たちがホッとしたのも束の間、江森が胸を抑えて倒れてしまう。

 

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ネタバレ感想

2週連続で、宮本の判断ミスというお話でした。

今回はそれにより大炎上で、病院外にも広まり、救助隊にも迷惑をかけてしまう…という展開。

しかし前回と同じで、今回も悪い事が重なってしまった結果…という印象でした。

まぁ、最悪の事態を想定して動かないといけないんでしょうけど。

そんで、どんなに「プライベートなんで」って言ったって、何か起これば「山岳医」としての立場の方が優先されてしまうんだな〜と。

ツラい立場ですね。知り合いを助けにも行かれないなんて。

それにしたってこのドラマ、主人公を追い込みすぎだし、主人公一人に責任を押し付けすぎなんじゃないかな〜。

今回でこれだけ追い込まれるなら、前回のハチ騒動はなくても良かったと思います。

子どもたちはハチに刺されず無事に帰ってきて、子どもたちのそばを離れた宮本の行動に真吾や江森が不安を覚える…くらいで済ませてほしかったです。

2話連続で、ここまで周囲から悪者扱いされると、主人公が可哀想すぎますね。

それに、そんなに悪いことをしてるとも思えませんでした。

「宮本がお節介なだけ」って言ってしまえばそれまでなんですけどね。

宮本がお節介じゃなかったら、圭吾は治療しなかったかもしれないし、登山への帯同もなかったかも。

そうしたら、もっと酷いことになってたかもしれないな〜と思う。

今回の総一の遭難だって、「高山病と低体温症を発症していた」って言ってるのに、その話に誰も耳を貸さないのは、何故なんだろう。

その医師としての判断は間違ってたんでしょうか。

もしも宮本が行かなくて、総一の体調が悪化して、救助隊が間に合わなかったら。

どうなってたんだろうって思います。

「宮本が単独行動してなくても、大変なことになってたかもよ?」っていう可能性がありすぎて、宮本の判断が間違っていたと断言できないんですよ。

そこをハッキリさせてくれないから、宮本だけが怒られることにモヤッとする。

そもそも、前回のハチ騒動で宮本がどういう行動を取るべきだったのか、ドラマ内で答えが出せてないですよね。

MMTで話し合ってるとも思えないし。

江森が宮本の行動に危機感を覚えたのなら、MMTの中できちんと話し合って対策を考えて、指導をして、次回に備えるべきでした。

江森先生の忠告の仕方が曖昧なんだよ〜。

危険だと感じるなら、もっとちゃんと教えてあげなよ。

リーダーの小宮山も出世のことばっか考えてて、MMTの組織運営の話なんてしてないし。

松澤の「何よりも大切なのは判断力」というのは正しいと思いましたが、そこの判断を現場の医師にさせるのかって話ですよね。(事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!って問題もありますが)

松澤院長は他人事のように言ってたけど、自分こそ判断をするべき立ち位置だし、部下に指導すべき立場なんじゃないの?

そういう意味では…MMTが問題視されるのは仕方ないのかも。

次回はMMTが活動自粛に追い込まれるようです。

まぁ、身から出た錆ってやつですかね(ー ー;)

 

 

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「笑うマトリョーシカ」第10話 ネタバレ感想 清家を操るマトリョーシカの中身は?

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「笑うマトリョーシカ」第10話が放送されました。

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ざっくりあらすじ

清家一郎(櫻井翔)の論文を鈴木に送ったのは誰なのか…。鈴木(玉山鉄二)は論文を処分しようとして浩子(高岡早紀)に止められ、その後浩子が持ち帰ったと言う。論文は浩子が持っているはずである。それならば、家に出入りできる人物が怪しいのではないか。

道上(水川あさみ)は、浩子と一緒に住む夫の小松(堀内正美)やヘルパーの田所(和田光沙)について調べ始める。小松は元・精神科の開業医だった。田所は、ヘルパーの資格を取るために東京の専門学校に通っていたが、入学前の素性はいくら調べてもわからなかった。しかし、道上は田所礼子の名前と生年月日を見て何かに気がつき、急ぎある場所へ向かう。

一方、鈴木は佐々木に会いにきていた。鈴木は、清家の秘書を辞めてから佐々木を避けていた。元々、鈴木に清家のブレーンになるよう勧めたのは佐々木だ。佐々木もまた、浩子に利用されていたのではないか。そう考えたからだ。しかし佐々木は、鈴木が秘書を辞めてから、清家の後援会長を降りたのだと言う。ずっと支えてきた鈴木を清家が切ったことを、許せなかったのだ。そして、浩子に清家の様子を報告していたと話す佐々木。何年も前から、浩子に内密に頼まれたのだと言う。

そんな中、道上は再び愛媛を訪れる。山中(丸山智己)と鈴木、由紀(真飛聖)も一緒だ。佐々木(渡辺大)が経営する春吉に集まり、そこへ浩子を呼び出す。そこへ、小松と田所もやってきた。関係者一同を呼び集めた道上は、清家を操っているハヌッセンを突き止めようとする。

実は道上は、事前に小松に話を聞いていた。小松の話のよると、浩子は随分前から清家に縁を切られていた。浩子は一郎が代議士になった年に縁を切られ、精神的に参ってしまい、小松の診療所に来たのだった。まだ傷は癒えていない。さらに、浩子は病を患っており、もう長くはない。それを清家に手紙で伝えたが、返事が来ることはなかったのだと言う。

なぜ清家が浩子を縁を切ったのか、真実を突き止めてほしいと小松に頼まれた道上は、田所に話しかける。「清家一郎の論文を盗み出し、鈴木さんに送ったのはあなたですよね、真中亜里沙さん」田所は、整形をした亜里沙田辺桃子)だった。田所礼子の名前と生年月日から、道上は亜里沙が偽名を使っているのではないかと考え、亜里沙の母親・西川礼子へ確認しに行っていたのだ。母親は、田所の写真を見て、すぐに娘だと気がついた。「田所礼子」は、亜里沙の母親の旧姓だった。

亜里沙は失踪したフリをして、清家とこっそり会っていた。浩子や鈴木には内緒で、清家を裏からコントロールしていたのだ。代議士になった年には浩子を縁を切らせ、鈴木のことは利用できる限り利用するつもりだった。そして、清家が官房長官になったら、二人は一緒になると約束していた。

道上は、武智(小木茂光)と鈴木の事故を指示したのは亜里沙ではないかと疑う。武智の事故は、亜里沙が仕組んだものだった。当時、どうしても清家を27歳で代議士にしたかった亜里沙は、武智に近づき愛人になっていたのだ。しかし、鈴木の事故については知らないと言う。なぜなら、亜里沙も3年前に清家に縁を切られたからだ。浩子を疑った亜里沙はヘルパーとなり顔を変えて、浩子に近づいた。しかし、浩子に清家と繋がっている気配はない。そのため、論文を盗んで鈴木に送りつけて様子を探っていたのだった。

では、今は誰が清家を操っているのか。清家を亜里沙から奪ったのは誰なのか。振り出しに戻ってしまう道上だったが、浩子はBG株事件の証拠のテープを道上に預ける。

東京に戻った道上たちは、浩子から渡されたテープを聞く。すると、宇野と取引に関する話をする諸橋(矢島健一)の声が入っていた。そこに羽生(大鷹明良)も参加し、二人が事件に関わっていたことが発覚する。

政権を揺るがす大スクープに興奮する山中。そこへ道上に電話が入る。清家からだ。今から会いたいと言われ、事務所を訪れる道上。清家は道上に「僕のブレーンになってくれませんか」と申し出る。

 

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ネタバレ感想

今回は、みんなを集めて「誰が清家のブレーンなのか」道上の推理を聞かせる会が開催されました。

なんと、浩子は清家に縁を切られていました。

なんだか、かわいそうでしたね。

清家と浩子は繋がりが強いと思っていたので。

しかし、裏には亜里沙がいたという展開でした。

亜里沙の行方については、いつか明かされるだろうと思っていたけど。

生きてましたね〜。

まさか、失踪を装っていたとは。

大学時代から3年前まで、ずっと清家とコソコソ会っていたなんて。

「自分が清家のブレーンでいたおかげで清家が出世した」と思っていた鈴木にとっては、なかなかの屈辱でしょう。

しかし、亜里沙も3年前に清家に捨てられていました。

3年前に何があったんだろ?

嘉和(梨本謙次郎)も武智も浩子が殺したかもしれないと疑っていた時には、亜里沙も殺されたのかもしれないと思っていましたが。

嘉和は和田島(加藤雅也)、武智は亜里沙ってことは、実は浩子は誰も殺していないってことですよね。

みんなで道上の憶測に振り回されていたと。

それなのに家に押しかけられて、周囲を嗅ぎ回られて、あんなに疑われた浩子…。

最終的に道上に、清家を助けてあげてほしいとお願いしてましたけど。

こうなってくると、浩子はもっと道上に怒っていい気がするなぁ。

 

さて、BG事件に誰が関わっていたのかも明かされたので、残るは最近起きた事件の黒幕ですね。

鈴木の事故、それから富樫(吉岡陸雄)が誰に殺されたのかも、まだわかりません。

兼高(渡辺いっけい)の事故は、諸橋の指示で富樫が動いたと言われてましたが。

本当に諸橋の指示なのか…怪しいところです。

鈴木に関しては、清家の「現在のブレーン」が殺そうとしたという展開になっていますが。

そもそも「清家にブレーンがいる」前提で話が進んでるのが、やはり奇妙です。

みんなで「誰が清家のブレーンなのか」を推測しあって、誰も「清家本人の意思なのでは」と言い出す人がいません。

考えてもみたら失礼な話です。

「清家は僕がないとダメなんだ」と鈴木が思っていたのと同じように、みんなで「清家は誰かがいないとダメ」と思ってるってことですよね。

物語の中では「清家はみんなを魅了する才能がある人物」という描かれ方をしていて、魅力のある清家を奪い合うという形になってますが、実はみんな「あいつは脳なしだ」って思ってて、奪われたとか誰ものだとか、清家を意思のない人形扱いをしてる気がします。

だからマトリョーシカなのかなぁ。

これまでは、清家というマトリョーシカを開けたら誰が出てくるのか、という印象でしたが。

清家は中身がない人形で、誰かがその中にブレーンとして入って、楽しんでる。

今はそんな印象です。

なんか、こっちの方が怖いですね。

まぁしかし、最終的には清家はマトリョーシカでも中身のない人形でもなく、やはりマトリョーシカの核にある人形は、清家本人なのではないでしょうか。

自分のブレーンになってくれる人を清家が選んで、その人が自分のために一生懸命になるようにコントロールしていたと。

みんなはマトリョーシカの中に入って遊んでるつもりだったけど、実は清家が中身を出し入れして遊んでいたと。

そんな結末ならば腑に落ちるかなぁ。

他に黒幕がいたのなら、鈴木も亜里沙も気がつかないなんて、無理だと思うし。

 

次回は最終回ですね。まだ9月入ってすぐなのになぁ。

そんなタイミングで道上が清家のブレーンに?

なんで道上なんだろう?って疑問でいっぱいですが。

道上は、清家を取り巻く真実に気がつけるのか。

はたまた、ミイラ取りがミイラになってしまうのか。

清家が浩子を捨てたままなのか、というのも気になるところ。

だって、清家は浩子と関係を絶っても、外国人などのマイノリティを保護したいという浩子の思いの通りに動いてますからね。

なんだかんだで、最後はお母さんのためなんじゃないかな〜とか思ったり。

お母さんが長くないと知って、総理になるのを急いでるのかな?と思ったり。

次回、最終回で全てが明かされて、スッキリできるといいな〜。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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「新宿野戦病院」第9話 ネタバレ感想 ポルシェよりもパトカー。値段じゃないんだよ。

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「新宿野戦病院」第9話が放送されました。

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ざっくりあらすじ

岡本(濱田岳)はホテルで目を覚ます。他には誰もいないが、Not Aloneのジャンパーが置いてある。記憶がなく、焦る岡本。舞(橋本愛)と話をするが、享(仲野太賀)とも岡本とも付き合う気はないと言い、ホテルの件は事故だったと言って去っていく。

一方、聖まごころ病院では、堀井(塚地武雅)の母親が退院することに。ホームヘルパーを雇い、一緒に退院していくのだった。

そんな中、歌舞伎町の取材に来ていたアメリカのケーブルテレビが、まごころでも取材をすることになった。病院スタッフに舞、岡本も加わり、みんなで取材を受けるが、こんな日に限って患者が一人も来ない。そこで啓介(柄本明)が「久々にカンファレンスをしよう」と言い出し、その週に診察した患者について報告し合うことに。

横山(岡部たかし)は、夜中に訪れた子どもの急患について話す。母親に連れられて来た男の子で、腹痛を訴えていた。しかし、母親は酒臭くて挙動不審。さらに子どもの腕にアザがあったため、横山は虐待を疑う。母親にはウィルス性腸炎やその他の原因の可能性を話しつつ、他にもアザがないか調べるために検査に連れて行こうとする。しかし、母親は検査を嫌がり子どもを連れて帰ってしまった。

その他にも、田島(馬場徹)とヨウコ(小池栄子)が担当した陰茎切断の男性や、享が診察した自殺未遂の女性などの話をしながら、カンファレンスはいつの間にか飲み会に移行していた。

飲み会の最中、突然ある患者が怒鳴り込んでくる。それは、横山が担当した腹痛の男の子の母親だった。他の病院で診察してもらったら虫垂炎と診断され、もう少しで手遅れになるところだったと言い、岡本の診察を誤診だとクレームをつけに来たのだ。しかし横山は母親に虫垂炎の可能性も話しており、カルテにも記されていた。誤診ではないと強く出るヨウコや享。しかし、カルテには虐待の疑いについても記されており、それを見て再び逆上する母親。しかし、スタッフが必死に横山を守ろうする姿を見て、母親は「こんな病院なら辞めずに済んだかも」とつぶやいて帰ってしまう。

その母親は看護師で、以前働いていた病院で医療ミスの疑いをかけられ、退職していた。医療ミスをしたのは医局長の身内だったため、罪をなすりつけられたのだった。

それから時は過ぎ、2025年。

聖まごころ病院は、啓介のおかげでがん治療を克服した刈谷(パパイヤ鈴木)が、病院の抵当権を放棄することになり、立ち退く必要はなくなった。さらに、ヨウコは医師免許の国家試験を受け、見事に合格。まゆは高校を卒業して看護学生になるという。順調そうなヨウコたちだったが、世界各国で新種のウィルスが流行り始めていた。ヨウコは一度アメリカに戻ろうとしていたが、アメリカでロックダウンをすることになり、帰れなくなってしまう。

そこへ日本人初の感染者が出たというニュースが流れ、皆凍りつくのだった。

 

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ネタバレ感想

みんなで和気藹々とおしゃべりして、平和な回でした。

享だけちょっぴり不幸でしたけど。

ま、そこまで不幸でもない。

そもそも、なんで付き合ってる気になってるのか。

前回の勘違いストーカーよりヤバいかもよ、享。

「好きなお巡りさん」かぁ。

こんなに分かりやすいフラれ方はないな〜笑。

そりゃ、ポルシェよりもパトカーだよ。

値段じゃないんだよ。

「何のために走らせるか」なんだよ。

ま、岡本がパトカー乗ってるの見たことないけどね。

そんで、一般人からしてみたら、パトカーもそこそこ高いよね。

 

さて、ヨウコは医師国家試験に合格し、病院の抵当権も守られ、みんな仲良く楽しく、順調って感じでしたけど。

ラストはパンデミックでロックダウン。

来年の話になってましたけど、コロナ終わって、こんなすぐにまたパンデミック(ー ー;)

つ、ツラい…。せめて、あと100年くらいは来ないでほしいな。

ドラマの中の出来事だとしても、思い出すとツラいです。

今回が和気藹々のおしゃべり回だったのは、嵐の前の静けさ…というか、中休みだったってことかな。

次回に向けての「溜め」だったのだと考えると納得です。

またコロナの頃のような、騒然として鬱屈とした日々が繰り返されるんでしょうか。

でも、世の中が鬱屈としても、まごころの人たちは大丈夫かな。

予告で堀井さんが「どんな時も変態は元気♪」って言ってたしね笑。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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「マウンテンドクター」第8話 ネタバレ感想 失敗して対策してマニュアル化していくのが人間社会

こんにちは!malcoです。

「マウンテンドクター」第8話が放送されました。

以下、ネタバレを含む感想です。

視聴がまだの方はご注意ください。

 

★前回の感想はこちら!

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ざっくりあらすじ

真吾(向井康二)の息子の圭吾が、学童で行く登山に参加したいと言い出した。しかし、圭吾は不整脈があって病院に通っており、登山のようなハードなイベントは難しい。圭吾の母親・凛が反対しているという。その話を聞いた宮本(杉野遥亮)は、MMTの山岳外来で圭吾を診察してはどうかと提案する。

圭吾の診察は、新しくMMTに入った江森が担当することになった。江森はカテーテル治療を提案し、改善すれば登山もできると診断する。真吾と圭吾は悩んだ末に、手術を受けることを決断。手術は無事に終わり、術後の経過も良く、圭吾は登山に行けることになった。それでも不安が拭えない真吾や凛のために、宮本は自分が登山に帯同すると話す。宮本の申し出に喜ぶ真吾。

登山当日。宮本の他に鮎川(宮澤エマ)も同行することになり、圭吾たちは楽しそうに山を登っていく。途中、サンダルを履いた軽装の若者が追い越して行き、宮本はその若者に注意をする。若者は宮本の注意を軽視して進んでいく。

そんな中、子どもたちは虫取りに夢中になっていた。カブトムシなどを見つけて喜ぶ圭吾。そこへ、軽装で山に入った若者が怪我をしたという連絡が入る。先ほど宮本が注意をした若者だ。宮本のいる場所から近かったため、負傷した若者の元へ向かう宮本。

若者は軽症だった。テーピングを施し、若者の仲間が迎えに来るのを待って、子どもたちのところへ戻ろうとした時に、電話が鳴っていることに気がつく宮本。

「子どもたちが蜂に刺されて、アナフィラキシーを起こしている子がいる」という鮎川からの連絡だった。急ぎ子どもたちの元へ戻る宮本。

鮎川の素早い処置のおかげで、子どもたちは素早くヘリで病院に運ばれていく。

同じ頃、村松岡崎紗絵)は話をするために母親と会っていた。きちんと話せば分かってもらえるのではないかと考えたのだ。母親に、麻酔科医としてやっていきたいという気持ちを伝えるが、全く話を聞こうとしない母親に、話は平行線を辿るばかり。そこへ、急患が入ったという知らせが病院から来る。村松は母親を置いて、病院へと急ぐ。

病院には圭吾たちが運ばれており、MMTのメンバーが対応し、子どもたちは一命を取り留めた。真吾たちも駆けつけ、圭吾の無事を確認して安堵する。

宮本も病院に戻り、子どもたちの無事を確認してほっと一息つく。そこへ、先ほどの負傷した若者が通りがかり、子どもたちを残して自分のところに診察に来てくれたことに対して、例を言って帰っていく。

それを聞いていた真吾は「圭吾のために一緒に行ったのではないのか」と、宮本に対して激怒する。しかし宮本は、山で怪我をした人を放って置けないと反論。二人の関係に亀裂が入ってしまう。

宮本の行動はMMT内でも問題視され、宮本は江森から注意を受ける。患者を助けたいという一心だったと言う宮本に、江森(大森南朋)は「お前の正義が、いずれ誰かの身を滅ぼすかもしれない」と忠告するのだった。

 

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ネタバレ感想

うーん、誰が悪いのか。なんとも…。

まぁ、宮本の判断ミスはあったと思います。

電話口でしっかり症状を聞けば良かったですよね。

あの若者の「折れてるかも」は、信用したらいけないです。

よしんば折れてたとして、折れてる場所がどこなのかで緊急度も違うでしょうし。

足首ならば、そんなに緊急性はないでしょう。

ちょっと待ってもらって、救助隊に来てもらっても良かったと思います。

真吾に対して「自分が見てるから任せておけ」と言って帯同したのに、迂闊に子どもたちのそばを離れるのは、ちょっと無責任でしたよね。

医者としてとかではなく、人として。

だから、真吾が怒る気持ちはわかります。

でも、だからって若者のところに行かなかったら、それはそれで別の誰かが批判したんじゃないかな〜と。

若者がSNSとかで有る事無い事広めそうだし。

結局、「誰に責められるか」って違いなんではないかなと。

それに、子どもたちが蜂に襲われたのはたまたまで。

子どもたちに何もなくて、若者の方が重症だったら、周囲からの印象も全然違ってたと思いますし。

返す返すも、電話の時の判断が大切でしたね。

まぁ、新しい組織ですから。

こうやって問題が起きて失敗して、誰かが犠牲になったりしながら対応が考えられて、マニュアル化されていくんでしょう。

それが人間社会の常かな。

そう言う意味では仕方のないことだったという気がします。

まぁ、外部の無関係者から見ればそうですが、真吾が怒る気持ちは、やっぱり分かりますけどね。

でも江森先生は、毎回毎回怒りすぎなんだよな〜。

怒っていちいち嫌味を言うよりも、次に犠牲を出さないためのやり方を考える、指導する方が大切だと思うけど。

 

次回は宮本が遭難。

それが原因で、MMTが存続の危機に陥るようです。

宇田さんの時といい、今回の圭吾の件といい。

主人公がやらかしすぎな気が…。大丈夫かな。

物語上、挫折が必要なのかもしれないけど、折れすぎると立ち上がれないんじゃないかな。

でも半分くらいは、嫌味言ってばかりでちゃんと指導をしてない江森先生にも、責任がある気がするなぁ。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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「笑うマトリョーシカ」第9話 ネタバレ感想 諸橋失脚。タイミングがね…

こんにちは!malcoです。

「笑うマトリョーシカ」第9話が放送されました。

以下、ネタバレを含む感想です。

視聴がまだの方はご注意ください。

 

★前回の感想はこちら!

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ざっくりあらすじ

与党内で首相公選制の導入に向けての議論がされていることを、清家一郎(櫻井翔)がテレビで公表した。それを見た道上(水川あさみ)は、実現すれば国民から人気のある清家が有利になるため、浩子(高岡早紀)の指示なのではないかと疑う。一方、与党内では諸橋が清家に対して警戒をしていた。自分達を出し抜いて総理大臣になるつもりなのではないかと疑っているのだ。清家は、決してそんなことはしないと話すが、諸橋の態度は厳しい。

そんな中、鈴木(玉山鉄二)が中山(丸山智己)の事務所を訪れる。富樫(吉岡陸雄)に関する情報を掴んだのだ。富樫は裏社会で生きており、諸橋(矢島健一)の下で汚れ仕事をしているらしい。BG株事件で諸橋の関与を隠蔽したのは富樫かもしれないと考えた道上は、富樫に接触することにする。

鈴木と山中も協力して、富樫の行きつけのバーを張り込む。間も無く富樫が現れるが、道上たちの張り込みに気づいて逃げてしまう。

翌朝、富樫の死体が見つかった。時を同じくして、富樫の部下・村井が階段から突き落とされて倒れているところを発見される。村井は、富樫の下で隠蔽や偽装工作などをしていた人物で、愛媛で道上を尾行していた男だった。病院に運ばれて一命を取り留め、消されるのを恐れて警察に自供を始めた。村井の話では、富樫は諸橋の指示で兼高を事故に見せかけて殺害し、村井が兼高(渡辺いっけい)の車の中からBG株事件の資料やパソコンを持ち出して廃棄したと言う。しかし、村井の自供からは浩子の名前は出てこなかった。この話を警察が公表し、諸橋はマスコミから騒がれることになる。

道上は、すぐに愛媛に向かった。そして浩子の自宅を訪れる。浩子は最初こそ追い返そうとするものの、一郎の祖母・英華が言っていた「フーチョウ」という言葉を出すと、途端に顔色を変えて道上を連れ出す。

道上と浩子は、外泊までやってきた。そこで浩子は昔の話をする。

英華は戦時中に満州国で日本人の貿易商と結婚し、日本に連れてこられた。しかし、相手の両親から認められず、夫にも捨てられ、国に帰る金もなく、英華は異国の地でひとりぼっちになった。水商売で働き、知り合った客に関係を迫られて浩子を身籠った。浩子を産んだ後も、英華は男に傷つけられる生き方しかできず、酒に溺れていったのだと言う。そんな中で男たちへの復讐が心の支えだった。

母の生き方を見て育った浩子は、男に溺れない生き方を選んだ。その頃には、男たちが勝手に私に夢中になることに気がついており、他人も自分自身も全てコントロールすると決め、教養を身につけた。そして20代になった頃、水商売をしていて客として来た和田島(加藤雅也)に出会った。和田島は浩子を気に入り、度々店に来るようになる。浩子は、和田島を見ているうちに、彼は「政治家を演じている」「主体性がない」と感じるようになる。なぜなら、和田島が代議士になったのは、母親の夢だったからだ。浩子はその時に「フーチョウ」という言葉を思い出し、和田島を通じて政治に関与し、この国に復讐しようと考えた。

しかし、それから間もなく和田島との間に一郎を身籠ってしまう。自分の出自では和田島と結婚をするのは難しいと考え、妊娠のことは話さず別れた。

そして浩子は、子どもに日本の苗字を与えようと考える。

ホステス時代に言い寄ってきていた清家嘉和(梨本謙次郎)に目をつけ、結婚をした。嘉和は「結婚するならお腹の子どもについては詮索しない」と言い、母親も一緒に住まわせると言ってくれた。しかし、結婚後しばらくして暴力を振るうようになる。その時に一度だけ、浩子は和田島に泣きついたと言う。その後、嘉和が事故死。嘉和の死に和田島が関与しているのかどうか、今となっては確かめることも、証明することもできない。

その後、一郎は和田島の良いところを受け継ぎ、素直で良い子に育った。一郎の出世のために全てを捧げて良かったと話す浩子。

話を聞いた道上は、BG株事件の証拠のテープについて尋ねるが、浩子は答えない。さらに、鈴木に送った論文について尋ねると、浩子は送っていないと言う。

その頃、東京では諸橋が与党幹部から批判を受けていた。諸橋は、富樫や兼高の殺害への関与を否定するが、現首相・羽生(大鷹明良)は諸橋を表舞台から退場させるつもりだ。

そして、諸橋がいなくなった与党幹部の会議では、首相公選制の導入について清家の意見が取り入れられ、実現に向けて前進するのだった。

 

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ネタバレ感想

今回は、浩子自身自分のルーツについて語りました。

浩子のルーツで今回と前回の2話分ですよ。

すごいボリュームですね。

やはり、浩子の母は中国人で、清家はクォーターでした。

で、嘉和と結婚をしたのは、一郎に苗字を与えたかったから。

この理由が衝撃的でした。

財産目当ての後妻業ではなかったんですね。

そして、暴力を受ける日々。

男に振り回されないと決めたのに、結局男に苦労させられてしまうのが悲惨です。

DV嘉和を事故に見せかけて殺したのは、和田島かもしれないって話でした。

なるほど〜。浩子がやったと言われるよりも納得かも。

最初にやったのは和田島で、浩子がそのやり方を真似したとか。

ありそう。

で、今となっては一郎に引き継がれている可能性もあるのかな?

もしくは、浩子が「男が勝手に私に溺れていく」状態だったように、一郎も「そう」なのかもしれないですね。

周囲が勝手に一郎に夢中になる。性別問わず。

鈴木や亜里沙田辺桃子)がそうだったように、政財界の中に一郎に夢中になってる誰かがいる可能性もありますね。

今回も怪しい出来事がありました。

諸橋大臣が叩かれることになったタイミングです。

清家が進めたい「首相公選制」に反対して、清家を煙たがっている様子だった諸橋。

本当に富樫や兼高の死に関わっているのか、疑問だなと思いました。

富樫が殺された理由はわかりませんが。

富樫の部下は、排除するために諸橋大臣の名前を出したのでは?

そんなタイミングでした。

一郎自身がそうしたか、もしくは一郎に夢中になってる誰かがやったか。

そんな可能性も出てきて、怪しさの幅が広がった第9話でした。

浩子についてはだいぶ分かってきましたが、一郎についてはまだまだ全然わからないですね。

彼の本心はどこにあるのか。

気になるところです。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

 

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